
mangadex(マンガデックス)は違法?非営利・広告なしでも安全と言えない3つの理由【2026年】

mangadex(マンガデックス)について、こんな引っかかり方をしていませんか?
- 検索していたら、間違えてmangadexを開いてしまった
- 広告が出てこないので、他の違法サイトとは違う気がする
- 「非営利」と書いてあったから大丈夫だと思っていた
- 有志が翻訳しているだけなら、違法ではないのではと感じる
- 読んだだけで自分が捕まるのかどうかが分からない
mangadex(マンガデックス)は、他の海賊版サイトと見た目がまったく違います。派手な広告も、偽の警告表示も、ほとんど出てきません。
そのせいで「これは違法サイトではないのでは」と感じた人が、かなりの数います。実際、知恵袋にもその戸惑いがそのまま質問として並んでいます。
この記事では、mangadexが日本の法律ではどう扱われるのかを、権利の種類ごとに分けて説明します。そのうえで、広告が無いサイトでも実際に何が起きたのかを、記録の残っている事例で確認していきます。
mangadexが安全とは言えない理由は、大きく3つに分かれます。順番に確認していきます。
- 非営利でも、著作権侵害そのものは成立している
- 広告が無くても、約300万人分の登録情報が実際に流出している
- 作品が大量に消え、より危険なサイトへ移らされる流れができている
法律の話は後で読むので、いま漫画を読む方法だけ知りたいという方はこの章へ進んでください。
この記事を読むと分かること
- mangadexが「合法っぽく見える」3つの仕掛け
- 非営利でも違法になる理由を、権利の種類ごとに整理
- 読んだ側・落とした側で法的な立場がどう変わるか
- 広告が無いmangadexで実際に起きた情報流出の中身
- 2025年に700作品以上が消えた背景と、その後の危険
- 同じ漫画を、待たずに安全に読む切り替え方
mangadex(マンガデックス)が「違法じゃないかも」と思われてしまう理由
最初に、なぜこれだけ判断が割れるのかを整理します。ここを飛ばすと、法律の話だけが浮いてしまうからです。


mangadexを開いた人の反応は、他の海賊版サイトを開いたときとはっきり違います。「怖い」ではなく「これ普通のサイトでは?」という反応になりやすいのです。
mangadexには、あの手の広告がほとんど出てこない
海賊版サイトの典型は、タップするたびに別のページが開き、偽のウイルス警告が出る作りです。読者の誤タップで広告収入を得ているので、そうならざるを得ません。
mangadexにはそれがありません。ページの動きは静かで、読んでいる途中に別タブが開くこともほとんどないと言われています。
この一点だけで、多くの人が警戒を解いてしまいます。危険かどうかを広告の量で判断してしまうのは、実はかなり危うい癖です。
mangadexは「非営利」を掲げている
mangadexは営利目的ではないという立場を明示しています。運営も有志によるボランティア中心で、寄付でまかなわれている形です。
読む側からすると、これは強い安心材料に見えます。「儲けていないなら、悪いことはしていないはず」という感覚が働くからです。
ただ、日本の著作権法は営利かどうかで違法性を判定していません。この点は後の章で条文に沿って整理します。
mangadexには公式サービスへのリンクも並んでいる
もうひとつ紛らわしいのが、作品ページに正規の配信サービスへのリンクが置かれていることです。出版社の公式アプリに飛べる導線が用意されています。
これを見ると「権利者と協力関係にあるのでは」と受け取ってしまいます。実際にはそのリンクは、mangadexが独自に貼っているだけのものです。
公式へのリンクがあることと、そのサイトが公式に許可を得ていることは別の話です。この2つが混ざると、mangadexの実態を見誤ります。
理由1|mangadex(マンガデックス)は日本の著作権法では違法な状態にある
ここからが本題です。mangadexが違法かどうかは、感覚ではなく侵害している権利の種類で判断できます。
mangadexに載っているのは、有志が勝手に翻訳して作った「スキャンレーション」と呼ばれるものです。この作り方の時点で、次の3つの権利に同時に触れています。
- 翻訳権(勝手に別の言語に訳す)
- 複製権(誌面を取り込んで画像データにする)
- 公衆送信権(それをネット上で誰でも読める状態にする)
1つ目|翻訳した時点で翻訳権の侵害になる
著作物を別の言語に訳す権利は、著作者だけが持っています。これは著作権法の第27条で定められているものです。
つまり「翻訳して広めてあげている」という善意があっても、許可なくやれば侵害は成立します。mangadexに並ぶ翻訳版は、そのほぼすべてが許可を得ていません。
2つ目|誌面を取り込む行為が複製権にあたる
翻訳を載せるには、まず紙の誌面か電子版を画像として取り込む必要があります。この作業そのものが複製にあたります。
個人が自分だけで楽しむための複製なら、私的使用として認められる場合があります。ただしmangadexのように不特定多数へ配る前提だと、その例外からは外れます。
3つ目|世界中から読める状態にした時点で公衆送信権
取り込んだ画像をサーバーに上げて公開する行為は、公衆送信権(送信可能化権)の侵害になります。ここがいちばん重い部分です。
アップロード側の罰則は、10年以下の拘禁刑もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方と定められています。mangadexに翻訳を上げている人は、この立場に置かれています。
「非営利だから合法」はmangadexには当てはまらない
ここまで見た3つの権利は、どれも「儲けたかどうか」を要件にしていません。無償で配っても侵害は侵害です。
非営利であることは、mangadexを合法にする理由にはならないということです。むしろ広告収入が無いぶん、運営費の出どころが読者から見えにくくなります。
「広告が無い」と「合法」は別の話です。ここを分けて考えるだけで、判断がかなり楽になります。
mangadex(マンガデックス)を読んでしまった側は罪になるのか
ここがいちばん知りたい部分だと思います。結論から言うと、読んだ側と落とした側では立場がまったく違います。


この線引きを知らないまま不安を抱えている人が非常に多い場所です。順番に確認していきます。
mangadexを閲覧しただけなら、現行法に罰則はない
ブラウザで開いて読んだだけの行為には、いまの日本の法律で刑事罰は用意されていません。ページを表示するための一時的なデータ保存は、法律上の複製とは扱われないためです。
間違ってmangadexを開いてしまった、数話だけ読んでしまったという段階であれば、そこで閉じている限り刑事責任が生じることはありません。まずここは安心して構いません。
mangadexからダウンロードした場合は2021年から違法
状況が変わるのは、端末に保存したときです。2021年1月1日に施行された改正著作権法で、違法にアップロードされた著作物のダウンロードが規制対象になりました。
罰則は2年以下の拘禁刑もしくは200万円以下の罰金、またはその両方です。ただし適用には条件があり、違法だと知りながら、継続的または反復して落とした場合に限られます。
さらにこれは親告罪で、権利者が告訴しなければ刑事事件にはなりません。数コマのスクリーンショット程度で立件されるものではない、という理解で問題ないでしょう。
mangadexは「知らなかった」が通りにくくなってきている
注意したいのは、この規制が「違法だと知りながら」という主観を要件にしている点です。裏を返すと、知ってしまった後は言い訳がしにくくなります。
mangadexについては、権利者からの削除要請が公になり、報道もされている状態です。合法だと信じていたという主張は、以前より通りづらくなっていると考えたほうがいいです。
刑事より現実的なのは、民事で請求される可能性
読者が刑事で追われる例はほとんどありません。一方で、運営やアップロード側には重い民事責任が現実に発生しています。
参考になるのが漫画村の事例です。運営者には懲役3年と罰金1,000万円、さらに約6,257万円の追徴金が科されました。
その後の民事訴訟では、出版社側の請求に対して約17億円の賠償が命じられています。無償で配っていたかどうかは、ここでも問われていません。
理由2|mangadex(マンガデックス)では約300万人分の個人情報が流出している
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。広告が無いサイトは安全、という思い込みが崩れる実例があります。
mangadexは過去に、利用者のデータをまとめて外に出してしまった事故を起こしています。しかも規模が小さくありません。
2021年3月、mangadexは管理者アカウントを乗っ取られた
2021年3月17日、mangadexは管理者アカウントへの不正アクセスを受け、その3日後には開発者アカウントも突破されました。侵入の糸口は、以前のデータ流出に含まれていたセッショントークンの使い回しだったとされています。
調査の結果、実際にデータが抜かれていた時期は2020年12月ごろまで遡ることが判明しました。つまり公表される数か月前から、静かに漏れていたことになります。
流出したのはメールアドレス・IPアドレス・パスワード
外に出たのは、およそ300万人分のアカウント情報です。内訳はメールアドレス、IPアドレス、ユーザー名、そしてハッシュ化されたパスワードでした。
攻撃者は「支払わなければすべて公開する」と身代金を要求しました。運営側は、表記こそ1万BTCだったものの実際には1万ドル相当のビットコインを指していたとみています。
結局データベースは外部に流通しました。漏洩を確認できる大手データベースにも、この件は登録されています。
本当に困ったのはパスワードを使い回していた人
パスワードはハッシュ化されていたため、そのまま読み取られたわけではありません。それでも危険が消えるわけではないのが、この手の流出の厄介なところです。
問題は、mangadexで使っていたメールアドレスとパスワードの組み合わせを、他のサービスでも使い回していた場合です。流出した組み合わせを片っ端から試す攻撃が、この後に必ず来ます。
心当たりがある方は、いま使っている主要なサービスのパスワードを変えておいてください。同じものを他所で使っていないかを確認するだけでも意味があります。
mangadexは「広告が無くても危険」の実例になっている
この一件が示しているのは、危険の入口が広告だけではないということです。アカウントを作らせるサイトは、それだけで情報を預かる立場になります。
しかもmangadexは有志運営です。修復に人手を割ける体制ではなかったと当時から指摘されており、復旧までに長い時間がかかりました。
アカウントを作った覚えがある方は、まずパスワードの使い回しだけ確認しておくと安心です。


















