
ネイティブキャンプはTOEICに効果ある?リスニングは伸びてリーディングは伸びない理由と点数を上げる使い方

こんなことで悩んでいませんか?
- ネイティブキャンプでTOEICの点数は上がる?
- 英会話の練習とTOEIC対策、どちらを優先すべき?
- 受け放題を試験勉強にどう使えばいいか分からない
- TOEIC対策の教材が本当に効果あるのか知りたい
TOEICの点数も欲しいし、話せるようにもなりたい。欲張りに見えますが、社会人ならどちらも必要になる場面が多いですよね。
この記事では、ネイティブキャンプをTOEIC対策に使った私の経験から、効果が出るパートと出にくいパートを正直に分けて解説します。点数につながる使い方の手順まで、順番にまとめました。
この記事を読むと分かること
- ネイティブキャンプがTOEICに効果ありのパート・なしのパート
- 英会話を続けても点数が上がらない3つの原因
- TOEICの効果を出すネイティブキャンプの使い方4ステップ
- 目標スコア別の時間配分の目安
ネイティブキャンプはTOEICに効果ある?【結論は「パートによる」】


先に結論をお伝えすると、ネイティブキャンプのTOEICへの効果はリスニングには出やすく、リーディングには出にくいです。英会話はあくまで「聞いて、話す」練習なので、試験のどのパートに効くかがはっきり分かれます。
この線引きを知らずに「英会話を毎日やればTOEICも上がるはず」と考えると、期待と結果がずれて効果なしと感じやすくなります。まずはTOEICの形式から、効く理由と効かない理由を整理します。
出典・根拠:TOEIC Listening & Reading Testはリスニング約45分・100問、リーディング75分・100問の計200問で、スコアは10〜990点で表示されます(国際ビジネスコミュニケーション協会 IIBC「TOEIC Listening & Reading Test 公式サイト/テストの形式と問題例」)。
TOEICのリスニングにネイティブキャンプの効果が出やすい理由
レッスン中は、講師の英語を聞いて数秒以内に返事をする場面が延々と続きます。これはTOEICのPart2(応答問題)でやっている「聞いて、瞬時に適切な返答を選ぶ」作業とほぼ同じです。
さらに、ネイティブキャンプはさまざまな国籍の講師がいるので、いろいろな発音に触れられます。TOEICのリスニングもアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアなど複数の発音で出題されるため、なまりへの耐性がそのまま点数の安定につながるのは大きな利点です。
TOEICのリーディングにネイティブキャンプの効果が出にくい理由
一方で、Part5〜7のリーディングは「75分で100問を読み切る」処理量の勝負です。会話レッスンで扱う文章量はそれに比べて圧倒的に少なく、文法問題の形式にも触れません。
英会話では多少文法が崩れていても意味が通じれば会話は進みますが、Part5はその「多少の崩れ」を正確に見抜けるかを問う試験です。つまり、話せる力と、文法を正確に選ぶ力は別の筋肉だと考えたほうが現実的です。
私がネイティブキャンプだけでTOEICを受けた結果
私は英会話をやり直して半年ほど、ネイティブキャンプだけでTOEIC対策をせずに受験したことがあります。結果はリスニングだけが伸び、リーディングはほぼ横ばいでした。



リスニングは「あれ、聞こえる」と自分でも驚いたのに、リーディングは最後の20問くらいを塗り絵で終える始末でした。英会話だけでTOEIC全体が上がると思っていた自分が甘かったです。
この経験から、ネイティブキャンプはTOEIC全体を底上げする道具ではなく、リスニングと「英語に慣れる土台」を担当させる道具だと割り切るようになりました。そう考えを変えてから、点数の伸び方がはっきり変わっています。
出典・根拠:ETS(TOEICの開発機関)の研究では、TOEICのL&R(聞く・読む)とS&W(話す・書く)のスコアには一定の相関がある一方、それぞれが異なる技能を測っているとされています(Liao, Qu & Morgan「The Relationships of Test Scores Measured by the TOEIC Listening and Reading Test and TOEIC Speaking and Writing Tests」TOEIC Compendium, ETS, 2010)。
ネイティブキャンプを続けてもTOEICの効果が出ない3つの原因


「毎日ネイティブキャンプを受けているのに、TOEICの点数が変わらない」という声は知恵袋や個人ブログでもよく見かけます。私自身の失敗も含めて整理すると、原因は大きく3つに分けられます。
- フリートーク中心で試験の形式に一度も触れていない
- リーディングの練習量が実質ゼロ
- 受けっぱなしで聞き取れなかった音を放置している
どれも受け放題の気軽さの裏返しで起こるものです。ここから1つずつ、なぜTOEICの効果が出ないのかを掘り下げます。
原因1:フリートーク中心で、TOEICの形式に触れていない
フリートークは楽しく、話す練習としては優秀です。ただ、TOEICは「写真を見て描写を選ぶ」「設問を先読みしてから音声を聞く」など、独特の解き方がある試験です。
形式に慣れていないと、英語自体は聞き取れていても設問を読む時間が足りず失点します。英語力と点数の間にある「試験慣れ」の差は、フリートークだけでは埋まりません。
原因2:リーディングの練習量がほぼゼロになっている
英会話に時間を使うほど、読む時間は自然と減っていきます。私も一時期、ネイティブキャンプに1日1時間使う代わりに、英文を読む時間はゼロという状態でした。
Part7は長文を大量に読むパートなので、読む量が足りなければ最後まで解き終わりません。リーディングの点数は、英会話の回数ではなく、読んだ英文の量に比例して伸びると考えておくと迷いません。
原因3:レッスンを受けっぱなしで、聞き取れなかった音を放置している
レッスン中に聞き返した単語やフレーズを、そのまま忘れていないでしょうか。聞き取れなかった音は、次に同じ音が出てきても、また聞き取れない可能性が高いです。
せっかくリスニングに効くネイティブキャンプでも、復習がなければ「慣れ」止まりで精度は上がりません。1レッスンにつき1〜2個でいいので、聞き取れなかった表現をメモする習慣があるかどうかで差がつきます。
受け放題なのに伸びないときの全体的な原因は、こちらの記事でも詳しく分解しています。
ネイティブキャンプは効果なし?受け放題で伸びない5つの原因と抜け出す使い方
ネイティブキャンプでTOEICの効果を出す使い方4ステップ


原因が分かれば、対策はシンプルです。私が遠回りした末にたどり着いた、ネイティブキャンプをTOEIC対策に組み込む手順を4ステップで紹介します。
- 伸ばしたいパートと目標スコアを決める
- TOEIC対策の教材で試験の形式に慣れる
- 聞き取れなかった音をディクテーションで潰す
- リーディングは自習、NCでは音読と要約に使う
STEP1:伸ばしたいパートと目標スコアを決める
最初に、公式問題集や前回のスコアシートを見て「どのパートで落としているか」を確認します。リスニングで落としているならネイティブキャンプの比重を上げ、リーディングで落としているなら自習の比重を上げる、という判断ができるようになります。
ここを決めずに始めると、とりあえず毎日レッスンを受けて満足する状態に戻りがちです。「次のTOEICでリスニングを50点上げる」くらい具体的な目標を1つ置くだけで、レッスンの選び方が変わります。
STEP2:TOEIC対策の教材で試験の形式に慣れる
ネイティブキャンプにはTOEIC対策用の教材が用意されていて、講師と一緒に試験形式の問題を解きながら解説を受けられます。教材の構成は時期によって変わることがあるので、最新の内容はネイティブキャンプ公式サイトで確認してください。
私は週2回をTOEIC教材、残りを会話レッスンにあてていました。問題を解いたあとに「なぜその答えなのか」を英語で講師に説明してみると、理解があいまいな部分がすぐに浮き彫りになります。



講師に「Why is B wrong?」と聞かれて答えられなかった問題は、だいたい次の模試でも間違えていました。説明できるかどうかが、本当に分かっているかの一番のチェックになります。
STEP3:聞き取れなかった音をディクテーションで潰す
レッスン中に聞き返した表現は、チャット欄やメモにその場で残しておきます。レッスン後に5分だけ、その表現を声に出して読み、可能ならレッスン録音や教材音声で書き取り(ディクテーション)をします。
この5分が、リスニングの「慣れ」を「精度」に変えてくれます。特に、つながって聞こえる音(going to が gonna になる等)は、一度書き取るとTOEICの音声でも拾えるようになるので効果を実感しやすいです。
STEP4:リーディングは自習、ネイティブキャンプでは音読と要約に使う
リーディング対策は、問題集や公式問題集を使った自習がメインになります。ネイティブキャンプは、読んだ英文を講師の前で音読したり、内容を英語で要約したりする場として使うと相乗効果が出ます。
音読すると、英語を英語の語順のまま理解する力が鍛えられ、長文を読むスピードが上がります。自習で読んだ文章を翌日のレッスンで要約する流れにすると、読む・話す・聞くが1本の線でつながるのが実感できるはずです。
目標スコア別:ネイティブキャンプとTOEIC勉強の時間配分


ネイティブキャンプをどれくらいTOEIC対策に使うかは、今の点数と目標によって変わります。私の経験と、周りの学習仲間の配分を参考にした目安を表にまとめました。
| 目標スコア | ネイティブキャンプ | 自習(問題集・単語) | 意識するポイント |
|---|---|---|---|
| 〜600点 | 1日1〜2レッスン | 1日30分 | 英語の音と語順に慣れる |
| 600〜730点 | 1日1レッスン | 1日45〜60分 | Part2の即答とPart5の文法 |
| 730点〜 | 週3〜4レッスン | 1日60分以上 | Part7の読むスピードと語彙 |
表はあくまで目安で、1日に使える時間が少ない方は、レッスン1回と自習15分からでも問題ありません。大事なのは、目標が上がるほど自習の比重を上げていくという方向性です。
600点を目指す人はネイティブキャンプ多めが効果的
600点前後までは、英語そのものに慣れていないことが失点の最大の原因です。この段階では、受け放題で英語を浴びる量を増やすことが、そのままリスニングの底上げになります。
単語は、会話で使った単語を自分の単語帳に足していく形がおすすめです。TOEIC頻出の単語帳を1冊だけ並行し、レッスンで出てきた単語にチェックを付けていくと、覚えた単語が会話と試験の両方で使えるようになります。
730点以上を目指す人は自習を主役にする
730点を超えると、リスニングよりもリーディングの時間配分と語彙の精度が勝負になります。ネイティブキャンプは週3〜4回に絞り、残りの時間を問題集と単語に回したほうが点数は伸びやすいです。
この段階では、ネイティブキャンプを「インプットした表現をアウトプットして定着させる場」として使うのが効果的です。問題集で出会ったビジネス表現を会話で使ってみると、試験の文脈でもすぐに意味が浮かぶようになります。
ネイティブキャンプのTOEIC対策が向いている人・向いていない人


ここまでの内容をふまえて、ネイティブキャンプをTOEIC対策に使うのが合う人と、別の方法を優先したほうがいい人を分けておきます。自分がどちらに近いか、判断の材料にしてください。
ネイティブキャンプのTOEIC対策が向いている人
まず、TOEICのリスニングが苦手で、英語の音そのものに慣れたい人には強くおすすめできます。受け放題なので、1日に何回も短いレッスンで耳を慣らせるのは他のサービスにはない強みです。
また、TOEICの点数だけでなく「話せる力」も同時に欲しい社会人にも向いています。昇進要件でTOEICが必要だけれど、実際の会議でも英語を使う、という方には一石二鳥の使い方ができます。
- リスニングで点数を落としている
- 点数と話す力の両方が必要な社会人
- スキマ時間に短く何回も練習したい
ネイティブキャンプのTOEIC対策が向いていない人
一方で、試験まで1ヶ月を切っていて、とにかく点数だけを最短で上げたい人には、英会話よりも公式問題集の演習を優先することをおすすめします。英会話でリスニングの土台が伸びるには、ある程度の期間が必要だからです。
リーディングだけが極端に低い人も、まずは自習を優先したほうが効率的です。その場合、ネイティブキャンプは音読や要約の練習用として、週に数回だけ使う形がちょうどいいでしょう。
- 試験直前で点数だけを最短で上げたい
- リーディングだけが極端に低い
- 英会話にまったく興味がない
リスニングを伸ばしたい方なら、まずは7日間の無料体験でTOEIC対策教材とレッスンの雰囲気を確かめてみるのがおすすめです。詳しい料金や体験の条件はネイティブキャンプの公式サイトで確認できます。
ネイティブキャンプとTOEICの効果に関するよくある質問


最後に、ネイティブキャンプをTOEIC対策に使うときによく聞かれる質問に答えます。私自身が迷ったポイントでもあるので、同じところで止まっている方の参考になればうれしいです。
ネイティブキャンプだけでTOEICは何点まで上がりますか?
人によって出発点が違うので断言はできませんが、ネイティブキャンプだけで伸びるのは主にリスニングの点数です。リーディングまで含めて大きく上げたいなら、問題集や単語帳の自習と組み合わせることを前提に考えてください。
TOEICの効果が出るまでどれくらいかかりますか?
私の場合、リスニングで「聞こえ方が変わった」と感じたのは、毎日レッスンを続けて3ヶ月を過ぎたころでした。期間ごとの変化の感じ方は、半年続けた体験をまとめたこちらの記事も参考になります。
TOEIC対策の教材と会話レッスン、どちらを優先すべきですか?
リスニングの土台がまだ弱いなら、会話レッスンで英語に触れる量を優先するのがおすすめです。ある程度聞き取れるようになったら、週2回ほどTOEIC教材を混ぜて、試験形式に慣れていく流れが無理なく続きます。



私は最初からTOEIC教材ばかりにして、1ヶ月で飽きてしまいました。会話で「楽しい」を確保しつつ、試験対策を少しずつ混ぜるのが長続きのコツです。
まとめ:ネイティブキャンプはTOEICのリスニングに効果大、リーディングは自習で補う
ネイティブキャンプのTOEICへの効果は、パートによってはっきり分かれます。リスニングには効きやすく、リーディングには効きにくいという前提で使い分けるのが、遠回りしないコツです。
- TOEICのリスニング(Part2〜4)には効果が出やすい
- リーディング(Part5〜7)は自習で別に対策する
- TOEIC教材で形式に慣れ、聞き取れない音を復習する
- 目標スコアが上がるほど自習の比重を増やす
英会話とTOEICを別々に考えるのではなく、リスニングと話す練習をネイティブキャンプに任せ、読む力を自習で足す。この役割分担ができると、点数と話す力が一緒に伸びていきます。
まずはネイティブキャンプの無料体験で、TOEIC対策の教材を1回だけ受けてみてください。自分のリスニングの弱点が、思った以上にはっきり見えてくるはずです。
この記事を書いた人:佐藤みなと(英会話コンパス編集長)
30歳まで英語ゼロの元・国内営業で、オンライン英会話で英語をやり直し10社以上の無料体験を経験。挫折も遠回りもした立場から、社会人が続けられる英語学習のコツを発信しています。
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