オンライン英会話でわかったふりをしてしまうあなたへ|「Yes」と言ってしまう3つの原因と聞き返せるようになる方法

オンライン英会話のレッスンをノートパソコンとスマホで受ける男性

「今、先生はなんて言った……?」と思いながら、口だけが勝手に「Yes」と動いてしまう。そんな25分を、私は何十回も繰り返してきました。

こんなことで悩んでいませんか?

  • 聞き取れていないのに「Yes」と答えてしまう
  • もう一度言ってほしいのに、聞き返すのが申し訳ない
  • 愛想笑いと相づちだけでレッスンが終わる
  • わかったふりをした自分に、あとから落ち込む
  • このままだと上達しない気がして焦る

オンライン英会話でわかったふりをしてしまうのは、あなたの性格が弱いからでも、英語力が足りないからでもありません。聞き返せない仕組みが、レッスンの構造そのものに埋め込まれているだけです。

私自身、30歳まで英語ゼロの国内営業でした。今では聞き返しが習慣になりましたが、そこに至るまでにやったことは驚くほど地味です。

この記事を読むと分かること

  • わかったふりをしてしまう3つの原因
  • 聞き返しを「迷惑」から「普通」に変える考え方
  • 今日のレッスンから使える聞き返し方3ステップ
  • 聞き返せる環境の作り方と講師・教材の選び方
  • わかったふりが減ってきたか確かめる方法
目次

オンライン英会話でわかったふりをしてしまうのは、あなただけではない

オンライン英会話のレッスン中にわかったふりをして固まってしまう日本人女性

まず知っておいてほしいのは、わかったふりは初心者の「あるある」だということです。私が無料体験をハシゴした10社以上でも、最初の数回はほぼ全部これをやりました。

しかも厄介なことに、わかったふりは自分では気づきにくい。「今日は割と話せた」と思ったレッスンほど、実は相づちしかしていなかった、ということが起こります。

気づけば「Yes, yes」と相づちだけになっている

典型的なのが、講師の言葉が終わるたびに「Yes」「OK」「I see」を挟むパターンです。会話は途切れないので、表面上はスムーズに見えます。

ところが講師から「So, what do you think?」と振られた瞬間に固まる。相づちで受け流した部分が、そのまま空白として返ってくるからです。

聞き返せないまま25分が終わってしまう

「1回目は聞き返せたけど、2回目は言い出せなかった」という声もよく聞きます。1回聞き返した時点で、心の中の遠慮メーターが上限に達してしまうのです。

結果として、残りの20分は理解が半分のまま流れていく。レッスンは終わったのに、内容がほとんど残っていない状態になります。

レッスン後に自己嫌悪がやってくる

一番つらいのは、レッスンが終わって画面を閉じたあとです。「またごまかしてしまった」という感覚だけが残ります。

この自己嫌悪が続くと、次の予約が怖くなる。わかったふりは、上達だけでなく継続そのものを削っていきます。

ハヤマ

私は「わかったふりをした回数」を数えた日があります。25分で7回、さすがに笑えませんでした。

なぜオンライン英会話でわかったふりをしてしまうのか【原因は3つ】

オンライン英会話で聞き返せない理由を考え込む学習者

わかったふりの正体は、性格ではなく3つの原因の組み合わせです。どれか1つでも外れると、聞き返しはぐっと楽になります。

  • 原因1:聞き返すのは迷惑だと思い込んでいる
  • 原因2:聞き返すフレーズが口から出てこない
  • 原因3:どこがわからないのか特定できていない

原因1:聞き返すのは講師に迷惑だと思い込んでいる

「何度も聞き返したら、時間を無駄にして悪い」という遠慮。これがわかったふりの最大の原因です。

ただ、これは講師側の実感とはかなりズレています。講師にとって困るのは聞き返されることではなく、伝わったかどうかが分からないまま進むことです。

会話は「話す」だけで成立するものではなく、お互いに「今の、伝わったよね」と確認を積み上げて初めて成り立つ、という考え方が言語心理学にはあります。聞き返しは、その確認作業そのものです。

出典・根拠:ハーバート・クラーク&スーザン・ブレナン「Grounding in Communication」(1991)— 会話は話し手と聞き手が「理解できた」という共通基盤(common ground)を相互に確認しながら進むとする理論。

つまり聞き返しは会話を止める行為ではなく、会話を成立させる行為です。ここを反転できるかどうかが最初の分かれ道になります。

原因2:聞き返すための英語フレーズが口から出てこない

「聞き返したい気持ちはあるのに、何と言えばいいか分からない」。これもかなり多いパターンです。

頭の中で「もう一度お願いします」を英訳している間に、講師は次の話題へ進んでしまう。聞き返しは瞬発力の勝負なので、その場で作文していては間に合いません。

逆に言えば、フレーズさえ体に入っていれば解決する原因でもあります。ここは後半で具体的に埋めます。

原因3:どこがわからないのかを特定できていない

意外な盲点がこれです。「全部わからない」と感じているとき、実際に分かっていない部分はごく一部だったりします。

単語なのか、質問の意図なのか、指示の内容なのか。ここが曖昧だと、聞き返しても「Could you repeat?」しか言えず、同じスピードで同じ文が返ってきて終わります。

さらに、相手が待っている空気の中では「合わせておこう」という力が働きます。人は集団や相手の反応に自分の判断を寄せてしまう、という古典的な実験結果もあります。

出典・根拠:ソロモン・アッシュ 同調実験(1951)— 明らかに違う答えでも、周囲が同じ回答をすると多くの人が自分の判断より周囲に合わせてしまうことを示した社会心理学の研究。

講師が笑顔で頷いていれば、こちらも頷きたくなる。わかったふりは、ある意味で人間として自然な反応なのです。

わかったふりをやめる3つの対処法【今日のレッスンから使える】

オンライン英会話の聞き返しフレーズをノートにまとめたメモ

ここからは実践編です。気合いで直すのではなく、聞き返さざるを得ない仕掛けを先に作ります。

3つとも、次のレッスンからそのまま使えるものだけに絞りました。全部やらなくても、1つ目だけで空気は変わります。

対処法1:冒頭30秒で「聞き返します」と宣言する

レッスンの最初に、自分から先に宣言してしまう方法です。これが一番効きます。

「I’m a beginner, so I will ask you to repeat many times. Is that OK?(初心者なので何度も聞き返します。いいですか)」と言えば、講師はほぼ100%「Of course!」と返してくれます。

一度許可をもらってしまえば、聞き返しは約束を守っているだけの行為に変わる。遠慮の理由そのものが消えます。

ハヤマ

この一言を言った日から、私の聞き返し回数は3倍になりました。むしろ講師の説明が丁寧になります。

対処法2:聞き返しフレーズを3つだけに固定する

フレーズ集を20個覚える必要はありません。むしろ多いと選べなくなって黙ります。

使うのは「もう一度」「ゆっくり」「チャットに書いて」の3つだけ。この3枚のカードを、机に貼るかチャット欄にあらかじめ打ち込んでおきます。

場面使うフレーズ
もう一度言ってほしいCould you say that again?
速すぎて追えないCould you speak more slowly, please?
音では無理、文字が欲しいCould you type it in the chat?
単語の意味が分からないWhat does “○○” mean?
質問の意図を確認したいDo you mean ○○?

特に3つ目の「チャットに書いて」は強力です。音で分からなかったものが文字で一発解決することは本当に多い。

対処法3:わからない場所を指差しで特定して伝える

「全部わからない」を「ここが分からない」に変えるステップです。原因3を直接つぶします。

  1. 聞き取れた単語を1つだけ拾う(”project” など)
  2. その単語を使って返す(”Project…? Sorry, what about the project?”)
  3. 講師が言い直したら、聞き取れた範囲をチャットに打ち込む

ポイントは、完璧に聞き返そうとしないこと。拾えた単語1つを投げ返すだけで、講師はどこでつまずいたかを推測してくれます

この「1単語返し」は、聞き取れない状態そのものの改善にもつながります。聞き取り自体を鍛える手順は、こちらの記事にまとめました。

オンライン英会話で聞き取れないときの対処法|原因3つと今すぐ使えるフレーズ

それでも聞き返せないときは環境を変える【講師・教材・回数】

ヘッドセットを付けてオンライン英会話のレッスンを受ける様子

フレーズを用意しても口が動かない日はあります。そのときは自分ではなく、レッスンの条件のほうを変えます。

わかったふりは「毎回はじめまして」の緊張状態で起きやすい。逆に言うと、緊張が下がる条件を作れば自然に減ります。

講師を2〜3人に固定して聞き返しに慣れる

毎回違う講師だと、そのたびに「初対面の遠慮」がリセットされます。まずはお気に入りを2〜3人だけ決めてしまいましょう。

2回目、3回目と続くうちに、講師のほうも「この人は聞き返す人だ」と分かってくれる。こちらが言い出す前に、ゆっくり言い直してくれることも増えます。

教材レッスンに切り替えて「文字の支え」を作る

フリートークは、話題も語彙も予測できないぶん、わかったふりが起きやすい形式です。

教材を使えば、画面に文字があるので「今どこの話か」を見失いません。教材の種類が多いサービスなら自分のレベルに合うものを選びやすく、たとえばDMM英会話公式サイトのように無料教材が豊富なところは、初心者向けの会話教材から入ると聞き返しのハードルが下がります。

「教材のこの行が分かりません」と場所で指定できるのが最大の利点です。英語で説明しなくても伝わります。

回数無制限のサービスで聞き返しの場数を踏む

聞き返しは知識ではなく習慣なので、結局は場数がものを言います。1日1回だと、1つの癖を直すのに何か月もかかってしまう。

その点、レッスン回数に上限がないネイティブキャンプ公式サイトのようなサービスなら、5分だけ入って聞き返しの練習だけして落ちる、という使い方もできます。失敗しても次がある状態が、遠慮を一番よく溶かしてくれます。

ハヤマ

「今日は聞き返し3回できたらOK」だけを目標にした日を作ると、驚くほど気が楽になります。

わかったふりが減ってきたサインを自分でチェックする

オンライン英会話で講師とやり取りしながら会話が続いている場面

聞き返しが増えても、英語力は数日では変わりません。だからこそ、行動が変わったかどうかを先に見ます。

次の5項目のうち3つ当てはまれば、わかったふりのループからは抜け始めています。

  1. 1回のレッスンで2回以上聞き返せた
  2. 「Yes」と言う前に一拍置けるようになった
  3. チャットに書いてもらう依頼ができた
  4. 分からなかった単語をメモに残せた
  5. レッスン後の自己嫌悪が軽くなった

聞き返せた回数を数えて記録する

手帳の隅に「正」の字を書くだけで十分です。数えると、聞き返しが自分の中で失点ではなく得点に変わります。

私は最初の1か月、聞き返した回数だけをカレンダーに書いていました。英語力の実感より先に、この数字が増えるのが励みになります。

言い直してもらった内容をメモに残す

聞き返して分かった表現は、自分の穴がピンポイントで見えている状態です。ここは復習の効率が非常に高い。

チャットに残った講師の書き込みを、レッスン後にそのままコピーしておくだけでいい。次のレッスンで一度使えば、もう聞き返さなくて済む表現になります。

「Yes」の回数が減ったかを振り返る

相づちが悪いわけではありません。問題は、分かっていない場所で出る「Yes」です。

レッスン直後に「今日ごまかしたのは何回か」を1行だけ書く。この振り返りを2週間続けると、レッスン中に自分の口を止められるようになります。

それでも頭が真っ白になって何も出てこない、という段階の人は、フリーズ自体の抜け方から整理するのが近道です。

オンライン英会話で頭が真っ白になるあなたへ|フリーズする本当の理由とタイプ別の抜け出し方

オンライン英会話の「わかったふり」に関するよくある質問

オンライン英会話のレッスンを振り返りながら復習する学習者

ここでは、聞き返しについて特によく聞かれる3つの疑問に答えます。どれも私が実際に迷ったところです。

Q1. 何度も聞き返すと講師の評価が下がりませんか?

下がりません。講師が困るのは、伝わったのか分からないまま25分が過ぎることです。

むしろ聞き返す生徒のほうが、講師にとっては反応が読めて教えやすい相手になります。レッスンノートが丁寧になることも多いです。

Q2. 日本語で聞いてしまうのはダメですか?

わかったふりで25分を捨てるくらいなら、チャットに日本語を打ってでも確認したほうが得です。実際、日本語対応の講師や翻訳機能を使う人もいます。

ただし常用はしないこと。あくまで最後の手段にして、まずは前述の3フレーズを試してください。

Q3. 聞き返しばかりでレッスンが進まないのですが

進まなくて構いません。教材を1ページしか進めなくても、聞き返して理解した1ページのほうが記憶に残ります。

それでも気になるなら、講師に「Let’s finish half of this page today.」と先に伝えておくと、ペース配分をそちらに合わせてくれます。回数に上限がないネイティブキャンプのようなサービスなら、進まなかった分をもう1回で取り返せます。

まとめ|わかったふりは、聞き返しの仕組みを作れば消える

オンライン英会話でわかったふりをしてしまうのは、遠慮とフレーズ不足と特定不足が重なった結果です。性格の問題ではありません。

  • 冒頭30秒で「何度も聞き返します」と宣言する
  • 聞き返しフレーズは3つだけに固定する
  • 拾えた単語1つを投げ返して場所を特定する
  • 講師を2〜3人に固定し、教材で文字の支えを作る
  • 聞き返せた回数を数えて記録する

今日のレッスンで変えるのは、最初の30秒だけで十分です。「聞き返していいですか」の一言が、25分の中身をまるごと変えてくれます。

ハヤマ

ごまかさずに聞き返せた日は、たとえ内容が進まなくても「勝ち」でいいと思っています。

筆者:佐藤みなと(英会話コンパス編集長)
30歳まで英語ゼロの国内営業から、オンライン英会話でやり直しを始めて10社以上を無料体験。今も毎日レッスンを受けながら、初心者がつまずくポイントを実体験ベースで発信しています。

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