
40代の転職に英語は必要?求められる英語力の目安と半年で間に合わせる5ステップ

こんなことで悩んでいませんか?
- 40代の転職に英語は本当に必要なのか分からない
- 求人票の「英語力歓迎」がどのレベルを指すのか読めない
- TOEICの点はあるのに話す自信がまったくない
- 今から英語をやり直して転職に間に合うのか不安
- 何から手を付ければいいのか決められないまま時間が過ぎる
40代で転職を考え始めた瞬間に、求人票の「英語力」の三文字が急に重く見えてくる。私も国内営業だけで20年近くやってきたので、その落ち着かなさはよく分かります。
ただ、40代の転職で英語が必要かどうかは求人の種類によって答えがまったく違います。まずそこを切り分けないと、間に合わない量の勉強を自分に課してしまいます。
この記事を読むと分かること
- 40代の転職で英語が必要になる求人と、ならない求人の見分け方
- 「英語力歓迎」が実際に求めている英語力の目安
- TOEICの点と「話せる」がなぜ一致しないのか
- 40代がゼロから半年で間に合わせる5ステップ
- 転職活動と並行して英語を続けるためのコツ
40代の転職で英語が必要になる求人・ならない求人の切り分け


40代の転職に英語が必要かどうかは、応募先を3つに分けると一気に見通しが良くなります。ここを曖昧にしたまま勉強を始めると、必要のないレベルを目指して途中で息切れします。
私が転職エージェントとの面談や求人票を読み込んで整理した結果、40代向けの求人は次の3種類に収まりました。順に見ていきます。
- 英語が「応募条件」になっている求人
- 英語が「あると有利」で止まっている求人
- 英語より先に専門スキルを見られる求人
英語が「応募条件」になっている求人
外資系企業の本社レポートラインに入る職種、海外拠点の管理職、海外顧客を直接担当する営業などがここに入ります。求人票では「ビジネスレベルの英語力必須」「英語での会議に参加できる方」といった書き方をされます。
この層は面接そのものが英語で行われることが珍しくありません。つまり、内定を取る時点で一定の会話力が要るので、今から始めて数か月では届きにくいのが正直なところです。
ただし、40代でこの層を最初から狙う必要はありません。英語が使える環境に入ってから伸ばすルートのほうが、遠回りに見えて現実的です。
英語が「あると有利」で止まっている求人
日系メーカーの海外営業サポート、外資系の国内向け職種、海外に取引先がある中小企業の管理部門などがこの層です。求人票には「英語力歓迎」「英語に抵抗のない方」と書かれます。
実務でやることは、メールを読む、資料の英文を追う、たまに来る海外からの電話やオンライン会議で挨拶と要点を伝える、あたりに集中します。完璧に話せる必要はなく、逃げずに対応できるかどうかが見られています。
40代の転職で英語を武器にするなら、狙い目はこの層です。半年あれば「英語に抵抗がない」と言える状態までは十分に届きます。
英語より先に専門スキルを見られる求人
40代の中途採用で企業が最初に確認するのは、英語力ではなく「これまで何をやってきたか」です。経理、法務、生産管理、SE、マーケティングといった職務経歴の中身が最初の関門になります。
ここで通らなければ、英語力の話にすらたどり着きません。英語の勉強に全リソースを注いで職務経歴書が薄いまま、というのが40代の転職でいちばんもったいないパターンです。



私も最初は「英語さえできれば」と思っていました。でも実際に評価されたのは、英語ではなく国内営業で作ってきた数字のほうでした。
40代の転職で必要な英語力の目安はどのくらいか


「英語が必要」と言われても、どこまでできれば必要を満たしたことになるのかが分からないと動けません。ここでは目安を3つの角度から具体化します。
ポイントは、読み書きと会話を同じ物差しで測らないことです。この2つを分けて考えると、40代の転職で本当に足りていない部分がはっきりします。
「読み書きだけ」で足りる仕事と「話せないと困る」仕事
海外の資料を読む、英文メールを返す、契約書の原文を確認する。これらは辞書と時間があれば対応できるので、40代のやり直し組でも比較的早く戦力になります。
一方で、オンライン会議で意見を求められる、来客をアテンドする、電話で相手の要件を聞き取るといった場面は逃げ場がありません。その場で反応する速さが必要になるからです。
求人票を読むときは、業務内容の中に「会議」「打ち合わせ」「電話」「来訪」という語があるかを先に探してください。あれば話す力、なければ読み書き中心と判断できます。
CEFRで見る「ビジネスレベル」の中身
求人票の「ビジネスレベル」という表現は会社ごとに幅がありますが、国際的な物差しに当てはめると輪郭が見えてきます。よく使われるのがCEFRという6段階の指標です。
出典・根拠:CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠・欧州評議会 2001)— 語学力をA1からC2の6段階で示し、各段階を「何ができるか」というCan-do記述で定義した国際的な指標。
この物差しで言うと、多くの日系企業が「英語力歓迎」で想定しているのはB1前後です。自分の仕事について準備しておけば説明でき、なじみのある話題ならやりとりが続く段階を指します。
外資の会議で議論に参加する層になるとB2以上が必要になります。40代の転職でまず目指す現実的なラインは、B1、つまり準備した内容なら話せる状態です。
TOEICのスコアと「話せる」が一致しない理由
TOEIC700点台を持っているのに一言も出てこない、という相談を40代の方から何度も受けてきました。これは能力が足りないのではなく、測っている中身が違うだけです。
言語能力の研究では、日常的なやりとりを支える力と、文章を読み解いて理解する力を別のものとして扱う考え方があります。この区別を知っておくと、自分の弱点の場所を取り違えずに済みます。
出典・根拠:ジム・カミンズ BICS/CALP(1979)— 対人コミュニケーションを支える言語能力と、認知的に負荷の高い場面で使う言語能力を区別した理論。両者は同じ速度では伸びないとされる。
TOEICのリーディングで測られるのは後者に近い力です。40代の転職で足りていないのは英語の知識量ではなく、その知識を口から出す経路が作られていないことのほうが圧倒的に多いのです。
あわせて読みたい記事はこちらです。
英語は読めるけど話せない社会人へ|口から出ない3つの原因と話せるようになる5ステップ
40代が転職までに英語を間に合わせる5ステップ


ここからが本題です。40代の転職に必要な英語を、半年を目安に組み立てる手順を5つに分けて説明します。
順番には理由があります。先に場面を決めてから中身を作ると、覚える量が10分の1くらいに減るからです。
- 使う場面を1つに決める
- 中学英語の型を2週間で戻す
- 仕事の自己紹介と業務説明を10文つくる
- 週2〜3回、実際に人に向かって話す
- 面接想定の質問で通しリハーサルをする
ステップ1:使う場面を1つに決める
最初にやるのは勉強ではなく、場面の決定です。「海外の同僚とオンライン会議で自分の担当業務を報告する」くらいまで具体化します。
場面が決まると、必要な語彙が自分の仕事の周辺に限定されます。40代には20年分の業務知識があるので、話す中身はすでに頭の中にあるのが強みです。
逆に、場面を決めずに単語帳を1冊終わらせようとすると、使う予定のない語を大量に覚えることになります。ここで挫折する40代がとても多いです。
ステップ2:中学英語の型を2週間で戻す
次に、文を組み立てる骨組みを戻します。取り戻すのは中学3年分すべてではなく、実際に使う型だけで足ります。
- 現在形と過去形の使い分け
- 未来を表すwillとbe going to
- 助動詞(can/should/have to)
- 疑問文と否定文の作り方
- 関係代名詞のwhoとwhich
この5項目を、1日20分ほどかけて2週間で通します。読んで理解するだけで終わらせず、例文を声に出すところまでやってください。
ステップ3:仕事の自己紹介と業務説明を10文つくる
ここが40代の転職に効く一番の工程です。自分の職務経歴を英語の短い文にして、口から出せる形にしておきます。
作る10文の内訳は、所属と役割が2文、担当業務の説明が4文、実績が2文、今後やりたいことが2文。1文は5語から8語で、長い文は2つに割ります。
翻訳ツールで作った英文をそのまま覚えるのは避けてください。自分が知っている語だけで組み直しておくと、本番で忘れても言い換えが効きます。
ステップ4:週2〜3回、実際に人に向かって話す
ステップ3で作った10文は、頭の中にあるうちは使えません。人に向かって話して、伝わったかどうかの反応を受け取って初めて定着します。
私が国内営業から英語をやり直したときも、独学の期間より、週2回でも人に話し始めてからのほうが変化が早かったです。相手がいると、詰まった箇所がその場で分かります。
ビジネス寄りの教材が体系立っていて、日本人カウンセラーに学習計画を相談できる点ではレアジョブ英会話の公式サイトが使いやすいと感じました。転職の期限が決まっている40代には、無料体験の段階で目的を伝えて教材を決めてしまうことをおすすめします。



最初のレッスンで「転職の面接で使う英語を練習したい」と伝えるだけで、講師の進め方が変わります。遠慮せず目的を先に言ってしまうのが早いです。
ステップ5:面接想定の質問で通しリハーサルをする
最後は本番の形でやります。想定質問を5つ決めて、続けて答える練習を通しで行ってください。
質問は「自己紹介」「今の仕事の説明」「転職理由」「強み」「入社後にやりたいこと」の5つで十分です。これは日本語の面接とまったく同じ構成なので、中身はすでに用意できています。
詰まったところだけをメモして、次回のレッスンで言い直す。この往復を3週間続けると、答えの型が体に入ります。
40代の英語やり直しでつまずく3つの落とし穴


5ステップの順番どおりに進めても、途中で止まる人には共通のパターンがあります。先に知っておくと回避できます。
私自身がはまったものと、同世代から相談を受けたものを合わせると、落とし穴は次の3つに絞られました。
落とし穴1:参考書と単語帳から始めて出口がない
書店で分厚い文法書と単語帳を買って、1ページ目から始める。これは一番よくある入り方で、一番止まりやすい入り方でもあります。
理由は、終わりが見えないからです。40代は仕事の責任が重く、まとまった時間が読めないので、ゴールの見えない積み上げ型は途中で必ず崩れます。
回避策は、ステップ1の場面設定に戻ることです。使う場面が決まっていれば、参考書は必要な項目だけを引く道具に変わります。
落とし穴2:「ペラペラ」を目標にして手応えが出ない
目標が「ペラペラになる」だと、何をどれだけやっても達成した感じが出ません。手応えが出ないまま3か月が過ぎると、多くの人が英語から離れます。
転職に必要なのは、あらゆる話題を自在に語る力ではありません。自分の仕事について過不足なく説明できることが求められています。
目標を「面接の5問に自分の言葉で答えられる」に置き換えてください。達成できたかどうかが毎回はっきりするので、続ける理由が消えません。
落とし穴3:転職活動が忙しくなると全部止まる
書類作成と面接が重なる時期に、英語だけがきれいに消える。40代の転職では、これが最も多い中断の形です。
ここで大事なのは、ゼロにしないことです。忙しい週は25分のレッスンを1回だけに落として、続けている状態そのものを守るほうが復帰が早くなります。
教材の選択肢が多く、忙しい時期でも短い枠を確保しやすいという意味ではDMM英会話の公式サイトのように24時間受けられるサービスも合います。深夜や早朝しか空かない週の逃げ道を1つ持っておくと、途切れにくくなります。
転職活動と並行して英語を続けるコツ


40代の転職は、情報収集も書類も面接も自分でやることになります。その中で英語を残すには、意志ではなく段取りで守るしかありません。
実際に効いたやり方を3つに整理しました。どれも数分で仕込めるものばかりです。
コツ1:週の予定を先に埋めてしまう
日曜の夜に、その週のレッスンを2回分だけ先に予約します。空いた時間にやろうとすると、転職活動のほうが必ず先に埋まります。
予約を入れておくと、その時間は「もう決まっていること」に変わります。40代は判断すべきことが多いので、判断を減らす仕組みのほうが効きます。
コツ2:職務経歴書づくりと英語をつなげる
職務経歴書に書いた実績を、そのまま英語の10文の材料にします。転職活動と英語学習が別作業になっていると、片方が必ず後回しになるからです。
日本語で1文書いたら、その場で英語にしてレッスンで使う。この結び付け方なら、転職準備そのものが英語の練習を兼ねます。
コツ3:日本語で現在地を確認できる相手を持つ
自分の英語がどのくらいの位置にあるのかは、自分では判断できません。手応えがないだけで実際は伸びている、ということが40代の学習では頻繁に起こります。
そこで、日本語で相談できる窓口を1つ確保しておきます。学習相談やスピーキングテストで現在地を数字にできるサービスなら、レアジョブ英会話のように日本人カウンセラーがいる形が向いています。



「転職の面接まであと3か月」と期限を伝えると、そこから逆算した進め方を一緒に組んでもらえます。自分ひとりで悩む時間がまるごと減りました。
40代の転職前にやっておく英語チェックリスト


ここまでの内容を、確認できる形にまとめておきます。応募の前と入社後で見るポイントが違うので、2つに分けます。
書類と面接の前に確認しておくこと
応募の段階では、英語力そのものより「どの水準をどう説明するか」が問われます。盛らず、卑下せず、事実で書くのが40代の転職では一番強いです。
- 求人票に「会議」「電話」があるかを確認した
- 読み書き中心か会話必須かを判断した
- 自分の英語力を事実ベースの一文で書けるようにした
- 面接想定5問の答えを英語で用意した
- 詰まったときの一言を3つ決めた
3つ目については、「業務メールの読み書きは対応可、会議での発言は現在学習中」といった書き方で構いません。できることとできないことが明確な人のほうが、面接では信頼されます。
入社後3か月で困らないための準備
内定が出てからが本番です。入社直後に必要になるのは複雑な議論ではなく、聞き返しと確認の言葉です。
「もう一度お願いします」「ゆっくり話してもらえますか」「あとでメールで送ってもらえますか」の3つが自然に出れば、たいていの場面は乗り切れます。この3つはステップ4のレッスンで毎回使って、体に入れておいてください。
40代の転職と英語についてよくある質問
相談を受けることの多い質問を3つ取り上げます。どれも40代の転職では避けて通れない論点です。
Q1:40代からTOEICを受け直す意味はありますか
書類選考で分かりやすい指標になるので、スコアがまったくない状態なら1度受ける価値はあります。ただし、点を上げること自体を目標にしないでください。
会話が必要な求人では、TOEICの点が高くても面接で沈黙すれば評価されません。スコアは入口の証明、会話は中身の証明と役割を分けて考えるのが現実的です。
Q2:英語が必要な求人に、話せない状態で応募してもいいですか
「あると有利」の求人であれば応募して問題ありません。学習中であることを正直に伝えたうえで、専門スキルで勝負するのが40代の正攻法です。
一方、面接自体が英語で行われる求人に準備なしで挑むのは避けたほうが無難です。実力以上に「準備していない人」という印象が残ってしまいます。
Q3:半年で本当に間に合いますか
「あると有利」の水準であれば、週2〜3回のペースで半年あれば十分に届きます。話す範囲を自分の仕事に絞っているからです。
逆に、あらゆる話題に対応できる状態を半年で作るのは無理があります。範囲を絞ることが、40代の転職で英語を間に合わせる唯一の方法だと考えてください。
まとめ:40代の転職で英語が必要かは求人が決める
40代の転職に英語が必要かどうかは、応募先の3分類で答えが変わります。「応募条件」なのか「あると有利」なのか、まずそこを見極めてください。
狙い目である「あると有利」の層に必要なのは、CEFRでいうB1前後、つまり準備した内容なら自分の言葉で話せる状態です。ここまでなら半年で届きます。
やることは、場面を決め、中学英語の型を戻し、自分の仕事を10文にして、週2〜3回それを人に話し、面接の形で通す。この5ステップだけです。
もし今日から1つだけ動かすなら、無料体験を1回受けて「転職の面接で使う英語を練習したい」と伝えるところからで構いません。DMM英会話のように無料体験のあるサービスで、自分の10文が通じるかを試してみてください。



私も最初の1回は声が震えました。それでも、あの25分がなければ転職で英語を武器にする発想そのものが持てませんでした。
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佐藤みなと/英会話コンパス編集長・30歳まで英語ゼロの元・国内営業。オンライン英会話10社以上を無料体験し、やり直し組の視点で発信しています。
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