
オンライン英会話でスピーキングが伸びないあなたへ|話せているのに上達しない3つの原因と直し方

こんなことで悩んでいませんか?
- オンライン英会話を続けているのにスピーキングが伸びない
- レッスンは受けられているのに、話す内容が毎回同じ
- 半年たっても口から出てくる英語が変わっていない
- 伸びているのかどうか、自分でも判断できない
- このまま続けていいのか不安になってきた
レッスンをサボっているわけでもないのに、スピーキングだけが伸びていない気がする。その感覚は、続けている人ほど強く出てきます。
私も1年近く受け続けて、ある日「去年と同じことしか言っていない」と気づいて青ざめました。ただ、原因が分かってからは、やることが一気に減りました。
この記事を読むと分かること
- オンライン英会話でスピーキングが伸びない3つの原因
- レッスンのやり方を変えずに済む具体的な直し方4つ
- 伸びているかどうかを自分で測る方法
- それでも変わらないときに動かすべきもの
オンライン英会話でスピーキングが伸びないと感じるのは自然なこと


まず知っておいてほしいのは、オンライン英会話を続けている人の多くが同じ壁にぶつかっているということです。リスニングは慣れてきたのに、スピーキングだけが動かない、という順番で詰まります。
これには、はっきりした理由があります。
そして多くの場合、伸びていないのではなく、伸びる条件がそろっていないだけです。まずは現状を正確に見るところから始めます。
レッスン25分のうち自分が話している時間は意外と短い
25分のレッスンを受けていると、25分ぶんスピーキングの練習をした気持ちになります。でも実際に自分の口が動いている時間を計ると、多くの人が7〜8分ほどしかありません。
講師の説明、教材の音読、相手の質問、こちらが考えている沈黙。これらを差し引くと、残るのはその程度です。
週3回受けていても、1週間で話している時間は20分ちょっと。スピーキングが伸びないと感じるのは、練習量が体感の3分の1しかないからというのが実態です。



1回だけストップウォッチで測ってみてください。数字を見ると「そりゃ伸びないわ」と納得できます。
伸びていないのではなく同じ場所を回っているだけのことが多い
もうひとつよくあるのが、レッスン自体はスムーズなのに中身が変わっていないパターンです。自己紹介、仕事の話、週末の予定という3つを毎回まわしていないでしょうか。
スムーズに話せるようになったのは事実です。ただ、それはすでに言えることを速く言えるようになっただけで、言えることの範囲は広がっていません。
スピーキング力は「速さ」と「幅」の2軸で伸びます。片方だけ伸びている状態を、私たちは「伸びていない」と感じてしまうのです。
オンライン英会話でスピーキングが伸びない3つの原因


スピーキングが伸びない原因は、才能でも年齢でもありません。レッスンの受け方のなかに、はっきりした3つの原因があります。
- 原因1:知っている表現だけで安全運転している
- 原因2:話す材料になるインプットが増えていない
- 原因3:直された表現をその場限りで終わらせている
どれか1つではなく、3つが同時に起きていることがほとんどです。順番に見ていきます。
原因1:知っている表現だけで安全運転している
レッスン中は、止まらずに話し切ることが最優先になります。すると人は無意識に、確実に言える表現だけを選びます。
I think、I like、It’s good。この3つで大半の質問に答えられてしまうので、新しい言い方を試す必要がなくなります。
これは意志が弱いからではなく、話しながら考える負荷が高すぎて、安全な選択に寄るという仕組みの問題です。
出典・根拠:ピーター・スケハン『A Cognitive Approach to Language Learning』(1998)— 話し手の注意資源は限られており、流暢さ・正確さ・複雑さは同時に追求できずトレードオフの関係になるとする考え方。流暢に話そうとするほど、使う表現は単純な側へ寄る。
つまり、止まらずに話せているレッスンほど、新しい表現は増えにくいという逆説が起きます。ここを知らないまま回数だけ増やしても、スピーキングは伸びません。
原因2:話す材料になるインプットが増えていない
スピーキングは、頭のなかにある材料を外に出す作業です。材料が増えていなければ、出てくるものも変わりません。
オンライン英会話だけを週2〜3回受けている人の場合、英語に触れている時間は1週間で1時間程度。これでは新しい表現が入ってくる量が足りません。
実際、レッスンで「言いたいことが英語にならない」と感じる瞬間の多くは、話す技術ではなくその場面で使う表現をまだ一度も見たことがないだけです。



私は英語ニュースを1日1本だけ読むようにしてから、レッスンで出てくる言葉が明らかに増えました。
原因3:直された表現をその場限りで終わらせている
講師に直してもらった瞬間は「なるほど」と思います。ところが次のレッスンで同じ場面が来ると、また元の言い方に戻っています。
これは覚えていないからではなく、直された表現を自分で使う機会が一度もないまま流れているからです。聞いて分かる表現と、口から出る表現はまったく別物です。
レッスンノートに書いてあるのに使えていない表現が10個以上あるなら、この原因が一番効いています。
オンライン英会話でスピーキングを伸ばす4つの直し方


ここからは、サービスも講師も変えずにできる直し方を4つ紹介します。どれも準備は5分以内で終わります。
全部を一度にやる必要はありません。まずは1つだけ、2週間続けてみてください。
直し方1:1回だけ録音して自分の発話時間を測る
最初にやるべきは、現状を数字にすることです。スマホの録音アプリでレッスンを1回だけ録り、自分が話している時間を測ります。
ここで多くの人が「思ったより話していない」と気づきます。5分を切っていたなら、伸びない理由は英語力ではなく練習量です。
目標は25分中10分以上を自分の発話にすること。この数字を持っているだけで、レッスン中の振る舞いが変わります。
直し方2:今日使う新しい表現を3つ決めて持ち込む
安全運転から抜け出す一番早い方法は、使う表現を先に決めてしまうことです。レッスン前に3つだけメモに書き出します。
難しい表現である必要はありません。前回直された言い方でも、教材で見かけた言い回しでも構いません。
- 前回のレッスンノートから、使えなかった表現を3つ選ぶ
- その3つを紙かメモアプリに書き、画面のそばに置く
- レッスン中に1つ使えたら印をつける
- 3つ全部使えた日は、次回3つを入れ替える
3つ全部を使えなくても問題ありません。1つ使えれば、その表現は「知っている」から「使える」に移動します。
直し方3:同じお題を3回話して作り直す
毎回ちがう話題を話すのは、一見よさそうに見えて効率が悪いやり方です。同じお題を繰り返すほうが、スピーキングの質は上がります。
1回目は言葉を探しながら話し、2回目は言えなかった部分を埋め、3回目は表現を1段良くする。この3回で、同じ内容がまったく違う英語になります。
出典・根拠:マーティン・バイゲイト(Martin Bygate)のタスク反復研究(1996ほか)— 同じ課題をもう一度話すと、内容の組み立てに使っていた負荷が減り、その分が言葉選びに回るため、2回目以降は表現の質と流暢さが上がるとされる。
1回目は独り言で、2回目と3回目をレッスンで使うと無理なく回せます。話す回数を増やしたいなら、レッスンを受け放題にできるネイティブキャンプ公式サイトのように、同じ話題を短く何度も試せる環境が向いています。
ひとりで話す練習のやり方は、こちらの記事で詳しく書いています。
オンライン英会話で独り言練習は効果ある?“話せる”を作る正しいやり方とネタ集
直し方4:言えなかった一言を次のレッスンで必ず使う
レッスンが終わった直後、3分だけ時間をとります。そこで「言いたかったのに言えなかったこと」を日本語で1つ書きます。
次にそれを英語にして、メモの一番上に置いておく。ここまでが1セットです。
回収して、次で使う。この往復がないと、レッスンは何回受けても同じ場所を回り続けます。



1日1つでも、3か月で90個です。数えてみると、この地味な作業が一番効きました。
スピーキングが伸びないときに変えるレッスンの受け方


直し方を試しても変化が薄いときは、レッスンの設定そのものを見直します。ここで動かすのは3つだけです。
いきなりサービスを乗り換える前に、この順番で試すほうが確実です。
教材を「答える型」から「説明する型」へ半歩上げる
質問に答えるだけの教材は、短い一文で終わってしまいがちです。答えが1〜2文で完結する教材を長く使っていると、話す量は増えません。
おすすめは、意見を言う教材やニュース教材に半歩だけ上げること。理由を2つ言う、具体例を1つ足す、という縛りをかけるだけで発話量が変わります。
教材の種類が多いサービスなら、レベルを上げずに型だけ変えられます。教材数で選ぶならDMM英会話公式サイトのように無料教材の幅が広いところが探しやすいです。
講師を2〜3人に固定して同じ話題を試す
毎回ちがう講師だと、自己紹介と当たり障りのない話題からやり直しになります。これがスピーキングの幅を狭める大きな要因です。
講師を2〜3人に絞ると、前回の続きから話せます。「先週話した件のその後なんだけど」と切り出せる関係が、話す内容を一段深くします。
そのうえで、訂正が多めの講師を1人は入れておくと、原因3の対策にもなります。
話す量そのものを増やせる環境に変える
ここまでやっても発話時間が足りないなら、回数の設計を見直します。週2回25分では、どう工夫しても限界があります。
1回を長くするより、短いレッスンを回数多く受けるほうがスピーキングには効きます。同じ話題を短時間で繰り返せるからです。
予約なしで受けられるネイティブキャンプの無料トライアルのような回数無制限のサービスは、この「量を確保する」目的にはっきり向いています。
スピーキングが伸びているかを自分で測る方法


スピーキングが伸びないと感じる原因の半分は、測っていないことにあります。体重計に乗らずにダイエットの成果を判断しているのと同じ状態です。
測り方はひとつで十分です。月に1回、3分あれば終わります。
月に1回、同じお題で1分スピーチを録音する
お題は「自分の仕事について」など、何でも構いません。大事なのは毎月まったく同じお題を使うことです。
録音は消さずに残しておきます。3か月分たまると、自分でも驚くほど違いが分かります。
比べるのは他人ではなく、3か月前の自分だけ。ここを間違えると、伸びていても永遠に足りない気持ちが続きます。
スピーキングが伸びているときに出る4つのサイン
録音を比べる以外にも、日々のレッスンのなかに変化のサインは出ています。次の4つのどれかに心当たりがあれば、確実に前に進んでいます。
- 言い直しの回数が減り、一文が最後まで続くようになった
- 日本語を思い浮かべる前に、英語のかたまりが出る場面がある
- 知らない単語を、知っている言葉で説明して回避できた
- レッスン後に「言えなかったこと」が具体的に思い出せる
4つ目は特に重要です。言えなかったことが分かるのは、自分の英語を客観的に聞けている証拠で、初期にはできない芸当です。
効果が見えないと感じている段階の乗り越え方は、こちらの記事にまとめました。
オンライン英会話を半年続けても効果ないと感じるあなたへ|元・撃沈組が抜け出した3つの原因と立て直し方
オンライン英会話のスピーキングについてよくある質問


最後に、スピーキングが伸びないと感じている人からよく届く質問に答えます。どれも判断に迷いやすいところです。
スピーキングが伸びないのは何か月続ければ変わりますか
やり方を変えた場合、変化を感じ始めるのは早い人で1か月、多くは3か月ほどです。ただし、受け方を変えずに回数だけ増やしても時間はかかります。
期間よりも、今日のレッスンで新しい表現を1つ使えたかどうかで判断してください。
文法を勉強し直したほうが早いですか
中学英語の型があいまいなら、2週間だけ集中して復習する価値はあります。逆に、読めば分かるレベルなら文法の勉強を増やしても発話は変わりません。
判断基準は、書けば正しく書けるかどうか。書けるのに話せないなら、原因は文法ではなく使う回数です。
サービスを変えればスピーキングは伸びますか
受け方が同じなら、どこに移っても結果は同じになります。乗り換えを検討するのは、直し方を2週間試したあとで十分です。
ただし「発話時間が足りない」ことがはっきりしているなら、回数無制限のサービスに変えるのは理にかなった選択です。
まとめ|スピーキングが伸びないのは量と往復の設計で変わる
オンライン英会話でスピーキングが伸びないとき、原因はほぼ3つに絞られます。安全運転、材料不足、回収なし。
- 1回録音して自分の発話時間を測る(目標は25分中10分)
- 今日使う新しい表現を3つ決めて持ち込む
- 同じお題を3回話して作り直す
- 言えなかった一言を次のレッスンで必ず使う
- 月1回、同じお題の1分スピーチで測る
この5つのうち、今日できるのは1つ目です。測ってから決めるだけで、やるべきことがはっきりします。
そのうえで発話量が足りないと分かったなら、DMM英会話のように教材の幅で話す型を変えるか、回数無制限のサービスで量を増やすか、どちらかに動けば状況は変わります。



伸びていないのではなく、測っていなかっただけ。私はここに気づくのに1年かかりました。
この記事を書いた人:佐藤みなと(英会話コンパス編集長)
30歳まで英語ゼロの国内営業から、オンライン英会話でやり直し、10社以上を無料体験しながら「話せない」の壁を1つずつ壊してきました。同じ場所で足踏みしている人に、遠回りしない順番を届けます。
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