
オンライン英会話でつい日本語を使ってしまう人へ|日本語を減らす4ステップと英語で考えるコツ

こんなことで悩んでいませんか?
- レッスン中、詰まると反射的に日本語が出てしまう
- 頭の中で日本語を作ってから訳すので返事が遅い
- チャット欄に日本語を打って講師に読ませている
- 日本語を使うたびに「上達しない」と落ち込む
- 日本語禁止にしたら一言も話せなくなった
オンライン英会話で日本語を使ってしまうのは、意志が弱いからではありません。言いたい内容を日本語で完成させてから英語に変換する順番が、体にしみついているだけです。
私も最初の3か月は、25分のうち半分近くを日本語のひとりごとで潰していました。ここでは同じ癖を抱えていた立場から、日本語を無理なく減らしていく手順をまとめます。
この記事を読むと分かること
- オンライン英会話で日本語を使ってしまう3つの原因
- 日本語をいきなりゼロにしてはいけない理由
- 日本語を減らす4ステップの具体的な進め方
- レッスン後3分でできる振り返りチェック
オンライン英会話でつい日本語を使ってしまう3つの原因


まず押さえておきたいのは、日本語が出てしまうのは英語力そのものの問題ではないという点です。原因は話す前の「組み立て方」と、詰まったときの逃げ道にあります。
私が自分のレッスンを録音して数えたところ、日本語が出る場面は大きく3つに分かれていました。順番に見ていきます。
- 日本語で文を完成させてから訳している
- 言いたい内容が自分の語彙より大きすぎる
- 沈黙を埋める手段が日本語しかない
原因1:日本語で文を完成させてから英語に訳している
一番多いのがこの順番です。講師に質問された瞬間、頭の中で「昨日は仕事が遅くなって、結局ジムに行けませんでした」という日本語の完成文が先に出ます。
ところが日本語の文は、そのまま英語に置き換えられる形をしていません。訳そうとした瞬間に語順で詰まり、その空白を埋めるために「えーっと、なんて言うんだろう」という日本語が口から出てしまうのです。
つまり日本語が出るのは、翻訳作業に失敗した後の症状にすぎません。直すべきは口ぐせではなく、日本語の完成文を先に作るという手順のほうです。
出典・根拠:ウィレム・レベルト「発話産出モデル」— 人が話すとき、伝えたい内容の概念化・言語化・発音という段階を経るとする理論。母語では自動化しているこの流れが、外国語では言語化の段階で止まりやすいとされる。



日本語が出るのは「訳せなかった合図」。口ぐせを責めても、順番が変わらないと減りません。
原因2:言いたい内容が自分の語彙より大きすぎる
2つめは、話そうとしている内容のサイズです。日本語で考えると、私たちはつい母語の解像度で話そうとしてしまいます。
たとえば「上司との折り合いが悪くて転職を考えている」という内容は、日本語なら一息で言えます。しかしこれを英語で表現するには、関係性を表す語や仮定の言い回しが必要になります。
手持ちの語彙で足りないと気づいた瞬間に、人は母語へ戻ります。ここで必要なのは語彙を増やすことではなく、言いたい内容のほうを自分のサイズまで小さくする判断です。
先ほどの例なら「I want to change my job. My boss is difficult.」の2文で十分に伝わります。内容を削ることは、手抜きではなく技術です。
原因3:沈黙を埋める手段が日本語しかない
3つめは、間ができたときの逃げ道の問題です。考えている時間を無言のまま過ごすのは、画面越しだと想像以上に気まずく感じます。
その気まずさを埋めるために、無意識で「えーっと」「あー、なんだっけ」が出ます。日本語を使いたいというより、沈黙を避けるための反射に近いのです。
逆に言えば、英語のつなぎ言葉を数個持っているだけでこの日本語は激減します。「Let me think.」「How can I say this?」の2つを口に定着させるだけでも、日本語の出番はかなり減りました。
日本語を減らす4ステップの全体像|いきなりゼロにしない


ここからが本題です。結論から言うと、日本語は減らす対象であって、いきなり禁止する対象ではありません。
禁止から入ると、日本語が出ない代わりに英語も出なくなります。私が実際に効果を感じたのは、次の4ステップを1か月かけて順に進めるやり方でした。
- 日本語を使う場面を1週間だけ記録する
- 言えなかった日本語を10語の英語に置き換える
- レッスン前に「今日使う3文」を英語で用意する
- 日本語を使う場所をチャット欄だけに限定する
順番には理由があります。最初の1週間は減らそうとせず、どこで日本語が出るのかを見えるようにするだけです。
場面が分かれば、対策する範囲は思ったより狭いと気づきます。私の場合、日本語の8割は「答えの内容を考えている数秒間」に集中していました。
ステップで解説|オンライン英会話で日本語を使わずに話す手順


ここからは4つのステップを1つずつ具体的に説明します。どれも準備に5分もかからないものだけを残しました。
大事なのは、全部を同時にやろうとしないことです。1週間ごとに1つずつ足していくと、無理なく定着します。
ステップ1:日本語を使ってしまう場面を1週間記録する
最初の週は、日本語を減らそうとしなくて構いません。レッスンが終わったら、日本語が出た場面をメモに3行だけ書き出します。
書き方は「いつ・何を言おうとして・どんな日本語が出たか」の3点だけです。たとえば「講師の質問直後/週末の予定を答えようとして/えーっと、どこから話そう」といった具合になります。
5回分もたまると、自分の日本語には決まったパターンがあると分かります。減らすべきは全部ではなく、その2〜3パターンだけです。
レッスンを録音できるサービスなら、聞き返して数えるのが最も正確です。自分の声を聞くのはつらいですが、この1回だけで対策の精度が変わります。
ステップ2:言えなかった日本語を10語の英語に置き換える
2週目は、記録した日本語を英語に変換する作業です。ここでのルールは1つだけで、10語以内の英語に収めることを守ります。
「昨日は残業で疲れて何もできませんでした」なら、「I worked late. I was too tired to do anything.」で十分です。日本語の情報を全部運ぼうとしないのがコツになります。
10語という上限があると、難しい構文を使う余地がなくなります。結果として、知っている単語だけで組み立てる練習になるのです。
作った文はノートに残し、次のレッスンの前に声に出して3回読みます。読むだけで、レッスン中に出てくる速度がはっきり変わりました。



10語ルールは「言いたいことを削る勇気」の練習でもあります。まずは伝わる形を優先しましょう。
ステップ3:レッスン前に「今日使う3文」を英語で用意する
3週目は、日本語が出る前に英語を置いておく作戦です。レッスン開始前の3分で、その日に必ず使う3文を英語で書き出します。
内容は近況で構いません。「I started a new project last week.」のように、聞かれたら答えることになる話を先に英語で作っておきます。
用意した文が1つでも使えると、序盤の詰まりが消えます。序盤で日本語を出さずに済むと、その後のレッスン全体が英語のリズムのまま進みました。
予習の型そのものを整えたい場合は、教材の質問文が決まっているレッスンを選ぶと準備が楽になります。教材数が多く事前に内容を確認できるDMM英会話の公式サイトのように、レッスン前に教材が開けるサービスは3文の準備と相性が良いです。
ステップ4:日本語を使う場所をチャット欄だけに限定する
最後のステップで、日本語の居場所を1か所に固定します。ルールはシンプルで、口では日本語を使わず、どうしても必要なときだけチャット欄に書くというものです。
チャットに書くには数秒かかるので、その手間が「本当に日本語が必要か」を考える時間になります。実際にやってみると、書き始める前に英語が出てくることが増えました。
それでも必要なときは、遠慮なく日本語を書いて構いません。ここまでのステップを踏んでいれば、その回数は最初とは比べものにならないほど減っています。
この4ステップは、レッスン回数が多いほど早く定着します。回数無制限で1日に何度でも受けられるネイティブキャンプの公式サイトのような形式なら、短いレッスンを1日2回に分けて「英語で考える時間」を増やすこともできます。
よくあるつまずきと回避策|日本語を減らそうとして失敗する3パターン


日本語を減らそうとする過程では、決まった失敗が起きます。私が実際にやってしまった3つを、回避策とあわせて紹介します。
どれも真面目な人ほどはまりやすいパターンです。心当たりがあれば、その週のやり方だけ変えてみてください。
つまずき1:日本語を完全禁止にして黙り込む
最初にやりがちなのが、いきなり日本語禁止を自分に課すことです。私も2週目で試して、25分をほぼ無言で過ごしました。
日本語を封じても、代わりの英語が用意できていなければ空白が残るだけです。そして沈黙は日本語より確実に上達を止めます。
回避策は、禁止の前につなぎ言葉を持つことです。「Let me think.」「Just a moment.」を先に用意してから、口での日本語を減らしていきます。
出典・根拠:メリル・スウェイン「アウトプット仮説」— 学習者が実際に産出しようとして初めて、自分の言えない部分に気づき言語習得が進むとする第二言語習得理論。黙っている時間はこの気づきが起きにくいとされる。
つまずき2:翻訳アプリで作った長文をそのまま読む
次に多いのが、翻訳アプリに頼りすぎる形です。日本語が出ないという意味では成功に見えますが、内容は自分のものになっていません。
翻訳結果はたいてい自分の実力より2段階ほど上の英文になります。読み上げても口が慣れず、次のレッスンでは同じ文が出てきません。
回避策は、翻訳を使うにしても出てきた英文を10語以内に削ってから使うことです。削る作業を挟むと、自分の言葉として残る割合が上がります。
つまずき3:日本語で考えないこと自体が目的になる
3つめは目的のすり替わりです。「英語で考える」を目標にすると、うまくいかない日に強い自己嫌悪が来ます。
そもそも学習の初期に、頭の中から日本語が消えることはありません。日本語を経由する時間が少しずつ短くなる、というのが現実的な変化です。
回避策は、指標を「日本語を使った回数」に置き換えることです。数えられる目標にすると、減っていることが自分で確認できます。



「日本語ゼロ」ではなく「先週より2回減った」を目標に。続けられる基準はこちらです。
日本語を減らせているかのチェックリスト|レッスン後3分の振り返り


進んでいるかどうかは、感覚では分かりません。レッスン後の3分で、次の5項目だけ確認する習慣をつけます。
全部に丸がつく必要はありません。1つでも先週より改善していれば、その週は成功と考えて構いません。
- 口に出した日本語は何回だったか数えた
- 詰まったとき英語のつなぎ言葉を使えた
- 言えなかった内容を1つ英語に直した
- 用意した3文のうち1文以上を使えた
- 日本語はチャット欄だけで済んだ
特に見てほしいのは1つめの回数です。回数を数える習慣がつくと、日本語が出た瞬間に自分で気づけるようになります。
気づけるようになった時点で、癖は半分直っています。あとは英語の代替表現を1つずつ足していくだけです。
あわせて、レッスン中の言葉が出てこない問題そのものを扱った記事も参考になります。
オンライン英会話で単語が出てこないあなたへ|語彙力を増やす前に直す3つの原因と言い換えのコツ
オンライン英会話で「英語で考える回路」を作るサービスの選び方


日本語を減らす練習は、サービスの形式によってやりやすさが変わります。ここでは目的別に2つの方向を整理します。
どちらが優れているという話ではありません。自分の日本語が出る場面がどちらに近いかで選ぶのが基準になります。
英語で考える時間を量で増やしたい人
日本語が出る原因が「英語の口が動いていない」ことにあるなら、回数を増やすのが近道です。週1回のレッスンでは、間の6日間で口が元に戻ってしまいます。
この場合は、1日に複数回受けられる形式が向いています。回数無制限で予約なしでも受けられるネイティブキャンプ公式サイトのようなサービスなら、10分だけの短いレッスンを毎日挟むという使い方もできます。
短時間でも毎日英語を口に出すと、つなぎ言葉が先に自動化します。私の場合、この段階で口から出る日本語がはっきり減りました。
言い回しの型を増やしてから話したい人
一方、日本語が出る原因が「言い方を知らない」ことにあるなら、教材で型を増やすほうが先です。数をこなしても、材料がなければ同じ場所で詰まります。
この場合は、レベル別の教材が整理されているサービスが向いています。教材数が多く事前に予習できるDMM英会話のような形式なら、ステップ3の「今日使う3文」を教材の中から選ぶこともできます。
型が10個ほどたまると、日本語で考える時間が目に見えて短くなります。まずは無料体験で、教材を先に開けるかどうかを確認してみてください。
レッスン中に完全に固まってしまう場合は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
オンライン英会話で頭が真っ白になるあなたへ|フリーズする本当の理由とタイプ別の抜け出し方
オンライン英会話と日本語についてよくある質問
最後に、日本語の使い方でよく届く質問に答えます。どれも私自身が迷った内容です。
日本人講師のレッスンで日本語を使うのはダメですか?
まったく問題ありません。文法の疑問や学習の相談は、日本語のほうが短時間で解決します。
ただし目的は分けたほうがよいです。質問は日本語、練習は英語と決めておくと、日本語に流れっぱなしになりません。
分からないとき「日本語でいいですか」と聞いてもいい?
外国人講師の場合、日本語が通じないことのほうが多いです。そこで使えるのが「Can I say it in Japanese first?」ではなく、「Can I use simple words?」という聞き方になります。
簡単な言葉に言い換える許可をもらえば、内容を削る後ろめたさが消えます。この一言を覚えるだけで、日本語に逃げる回数はかなり減りました。
日本語で考えないようになるまでどれくらいかかりますか?
完全に消えることは、日常的に英語を使う環境でなければ起きにくいです。目指すのは消すことではなく、経由する時間を短くすることになります。
私の実感では、毎日25分を3か月続けたあたりで、決まった話題だけは日本語を挟まず出るようになりました。まずは自己紹介と近況の2つから、その状態を作るのが現実的です。
まとめ|日本語は敵ではなく、少しずつ減らしていく対象
オンライン英会話で日本語を使ってしまうのは、翻訳という手順を踏んでいる証拠です。責める対象は自分ではなく、その手順のほうにあります。
まずは1週間、日本語が出た場面を記録するところから始めてください。減らすべき場面は、思っているよりずっと少ないはずです。
そのうえで10語の英語を用意し、レッスン前に3文だけ準備します。日本語ゼロではなく、先週より2回減らすを目標にすれば、続けられます。
日本語を経由する時間が短くなるほど、レッスンは楽になります。今日の1回から、数える習慣だけでも始めてみてください。
この記事を書いた人:佐藤みなと(英会話コンパス編集長)
30歳まで英語ゼロの元・国内営業で、オンライン英会話でやり直し10社以上を無料体験してきました。日本語のひとりごとで25分を潰していた頃の自分に向けて書いています。
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