
20代の英語やり直しは遅い?焦りの正体とタイプ別に選ぶ最初の一手

こんなことで悩んでいませんか?
- 20代のうちに英語をやり直したいけど、もう遅い気がする
- 同期が英語で会議に出ていて、自分だけ取り残された感じがする
- 学生時代に留学した人と比べて、今からでは差が埋まらないと思う
- 参考書を買っては挫折して、何から手をつけるか分からない
- 焦りだけが大きくなって、結局なにも始められていない
20代で「英語のやり直しはもう遅いのでは」と感じるのは、決して大げさな悩みではありません。周りに英語ができる人が増えるほど、自分の現在地だけが止まって見えるからです。
私自身、30歳まで英語ゼロのまま国内営業をしていて、20代の後半はずっとその焦りの中にいました。ここでは、その焦りの正体と、タイプ別に「最初の一手」を決める方法をまとめます。
この記事を読むと分かること
- 20代の英語やり直しが「遅くない」と言える3つの根拠
- 焦りが消えない本当の原因(年齢ではありません)
- 4タイプ別に決める、あなたの最初の一手
- 1年後に差がつく3ステップと、測り方
20代で英語のやり直しが遅いと感じた私の失敗談


まず、私が20代のうちにどう遠回りしたかを正直に書きます。同じ回り道をしないための材料として読んでみてください。
25歳・同期の英語を聞いて固まった日
取引先との打ち合わせに海外拠点の担当者が同席したとき、同期がふつうに英語で受け答えをしていました。自分は相槌すら打てず、その日から「もう手遅れかもしれない」という感覚が消えなくなりました。
今から思えば、その同期は大学時代に半年だけ留学していただけでした。差は才能ではなく、単純に英語を口に出した時間の差だったのです。
26歳・参考書を3冊買って3週間で終了
焦った私が最初にやったのは、書店で単語帳・文法書・リスニング教材を一気に3冊買うことでした。結果は3週間で全部止まりました。
やる気がなかったわけではなく、「今日はどれをやるのか」を毎晩決め直す作業に疲れてしまったからです。20代の英語やり直しでいちばん多い失敗は、量ではなく選択肢の多さで潰れるパターンだと思っています。



教材を増やすほど前に進む気がしていましたが、実際は決める回数が増えただけでした。
27歳・オンライン英会話でやっと動き出した
転機は、教材を1つに絞ってオンライン英会話を週2回だけ入れたことでした。予定が先に埋まっているので、迷う余地がなくなったのです。
3か月後、初回に録音した自己紹介を聞き返して初めて「変わっている」と実感できました。20代のうちにこの型を作れたことが、その後の数年の土台になっています。
20代の英語やり直しは本当に遅い?結論と3つの根拠


結論から言うと、20代の英語やり直しはまったく遅くありません。理由は大きく3つあります。
- これから使える年数が圧倒的に長い
- 「遅い」の正体は年齢ではなく比較対象
- 大人の学習は初速でむしろ有利な面がある
根拠1:20代は英語を使える年数が長い
25歳で始めた場合、定年までに英語を使う機会はおよそ40年分あります。仮に1年かけて日常会話の土台を作っても、残りは39年です。
「1年も遠回りしたくない」と感じる気持ちは分かりますが、投資の回収期間で考えれば20代の1年はもっとも割のいい1年になります。今日始めるかどうかの差は、10年後には数千時間の差になって表れます。
根拠2:「遅い」の正体は年齢ではなく比較対象
20代が焦るとき、比べている相手はたいてい「帰国子女」か「留学経験者」です。つまり、英語に使った時間が自分の何十倍もある人と現在地を比べています。
年齢が問題なのではなく、比較対象の設定を間違えているだけなのです。比べるべきは3か月前の自分で、これは録音を残しておけば誰でも確認できます。
根拠3:大人の学習は初速で子どもより速い
「語学は子どものほうが有利」とよく言われますが、これは発音や最終的な到達度についての話です。学習開始からの数か月〜1年で見ると、文法や語彙の習得は大人のほうが速いという報告があります。
出典・根拠:スノー&ホーフナーゲル=ヘーレ(1978)「第二言語習得における年齢差」— オランダ語を学ぶ英語話者を追跡し、学習初期の習得速度は年少者より年長者のほうが速かったと報告した研究。
20代であれば、母語の抽象的な理解力も学習の計画力も十分に育っています。理屈で近道ができるのが大人のやり直しの強みです。
20代が英語のやり直しで焦る3つの原因


遅くないと分かっても、焦りはすぐには消えません。原因を3つに分けると、対処すべき場所が見えてきます。
- 比較対象が多すぎる(SNS・同期・後輩)
- 英語の記憶がテスト時代のまま止まっている
- 締め切りが曖昧で計画が立てられない
原因1:SNSと同期で比較対象が多すぎる
20代は、同期・後輩・SNSで見かける同世代と、いくらでも自分を比べられる環境にいます。しかも目に入るのはすでに話せるようになった人の結果だけです。
その人が積み上げた過程は見えないので、自分だけが止まっているように錯覚します。焦りの正体の半分は、この情報の偏りです。
原因2:英語の記憶が「テスト」で止まっている
20代のやり直し組の多くは、英語を「点数を取るもの」として覚えています。だから正解が言えないと恥ずかしく、口を開く前に文を完成させようとしてしまいます。
会話は減点方式ではなく加点方式です。単語3つでも伝わればその会話は成立していて、テストの採点基準を持ち込む必要はありません。
原因3:締め切りが曖昧で計画が立たない
受験と違い、社会人のやり直しには試験日がありません。締め切りがないので、いつでも始められて、いつでも先送りできます。
そこで有効なのが、期限を自分で仮置きしてしまうことです。「来年の4月に社内公募へ応募する」「3か月後に録音を聞き比べる」など、日付が入るだけで計画は立ち上がります。



私も「3か月後に自己紹介を録り直す」と決めてから、ようやく毎週の予定が動き出しました。
【タイプ別診断】20代の英語やり直しは最初の一手が違う


同じ「遅い気がする」でも、詰まっている場所は人によって違います。次の表で近いものを選んでから、対応するH3を読んでください。
| タイプ | 口ぐせ | 最初の一手 |
|---|---|---|
| 同期比較型 | あの人はもう話せるのに | 比較対象を3か月前の自分に固定する |
| テスト英語ひきずり型 | 正しい文が作れないと話せない | 単語3つで通じた体験を先に作る |
| 目的あいまい型 | とりあえず英語ができたら有利 | 1年後に誰と何を話すかを1行で書く |
| 始められない型 | 時間はあるのに手がつかない | 週2回の予定を先にカレンダーへ入れる |
同期比較型:比較対象を入れ替える
このタイプは学習量ではなく、評価基準の置き方でつまずいています。人と比べる限り、どれだけ伸びても足りない状態が続きます。
おすすめは、初日に1分の自己紹介を録音して保存しておくことです。3か月後の自分と比べる材料があれば、他人の英語は気にならなくなります。
テスト英語ひきずり型:単語3つで通じる体験を作る
文法は分かるのに口が動かないなら、完成した文を作ろうとする癖が邪魔をしています。まずは主語+動詞+名詞の3語で言い切る練習に切り替えます。
「I like coffee.」で会話が続いた経験が1回あれば、次からハードルは一気に下がります。読めるのに話せない状態が続く人は、次の記事も参考になります。
英語は読めるけど話せない社会人へ|口から出ない3つの原因と話せるようになる5ステップ
目的あいまい型:1年後の場面を1行で決める
「英語ができたら有利そう」だけでは、教材選びの基準が作れません。基準がないから比較検討で時間が溶けていきます。
紙に1行、「誰と・何を・どのくらい話すか」を書いてみてください。海外拠点の同僚と週1回の進捗共有、と決まれば必要な英語はぐっと絞れます。
始められない型:予定を先に埋める
20代は仕事の予定が急に変わりやすく、「空いた時間にやる」では一生始まりません。空き時間ではなく、先に枠を取るのが正解です。
週2回、25分だけカレンダーに入れて、そこにオンライン英会話の予約を入れてしまいます。予約というキャンセル可能な小さな約束が、意志より確実に人を動かします。
20代の英語やり直しを遅くしない3ステップ


タイプが分かったら、あとは順番どおりに進めるだけです。この3ステップは、私が27歳のときに実際にやって手応えが出た形をそのまま整理したものです。
- 目的を「1年後に誰と何を話すか」に置き換える
- 教材を1つに絞り、週2回は必ず口を動かす
- 3か月ごとに録音で現在地を測る
ステップ1:目的を具体的な場面に置き換える
最初にやるのは勉強ではなく、ゴールの言語化です。「TOEIC700点」より「海外の同僚と週1回15分の打ち合わせをする」のほうが、必要な単語も練習方法も決まります。
場面が決まると、教材の合う合わないも判断できるようになります。ここを飛ばすと、いつまでも教材探しから抜けられません。
ステップ2:教材は1つ、口を動かすのは週2回
インプットは1冊だけに絞り、残りの力はアウトプットに回します。20代のやり直しで伸び悩む人の大半は、インプット過多でアウトプットがゼロです。
週2回、25分のオンライン英会話を入れるだけで、月に8回は英語を口に出す機会ができます。教材が固定されていて日本人カウンセラーに相談できるレアジョブ英会話の公式サイトのようなサービスは、最初の型づくりに向いています。
出典・根拠:メリル・スウェイン「アウトプット仮説」(1985)— 理解するだけでなく、自分で産出しようとする過程で言語の穴に気づき、習得が進むとする第二言語習得理論。
ステップ3:3か月ごとに録音で測る
伸びは日々の実感では分かりません。だから初日と3か月後に、同じ質問への答えをスマホで録音して比べます。
言い直しの回数が減っていれば確実に前進しています。見えない伸びを見える形にするのが、20代の焦りを消すいちばんの近道です。



録音を聞き返すのは恥ずかしいのですが、これをやった人だけが「遅くなかった」と気づけます。
20代のうちにやっておくと差がつくこと


同じ1年でも、20代の使い方には30代以降と違う強みがあります。ここでは特に効果が大きかった2つを挙げます。
恥をかける回数を先に使い切る
役職が上がるほど、人前で間違える心理的コストは上がります。20代は「まだ勉強中です」がそのまま通る最後の時期です。
下手なうちに何十回も詰まっておくと、30代で英語が必要になったときに動じません。教材の種類が多く、いろいろな講師で場数を踏めるDMM英会話の公式サイトのような環境は、この「場数」を稼ぐのに向いています。
生活のリズムに英語を組み込む
20代は生活パターンが変わりやすい一方、家族の予定に縛られにくい時期でもあります。今のうちに「火曜と木曜の朝は英語」のような固定枠を作っておくと、後から崩れにくくなります。
逆に「時間ができたらやる」で30代に入ると、可処分時間はさらに減ります。年代別の進め方は次の記事でも詳しく書いています。
30代の英語やり直しは遅い?忙しい社会人が3か月で手応えをつかむ5ステップ
20代の英語やり直しでよくある質問
最後に、20代のやり直し組から特に多い質問に答えておきます。どれも私が実際に迷ったところです。
中学英語からやり直すべきですか?
文法書を1冊通すのは有効ですが、終わってから話し始めるのはおすすめしません。読みながら並行して話す機会を持つほうが、定着も早くなります。
まずTOEICを受けたほうがいいですか?
会社で点数が必要なら受ける価値はあります。ただ「話せるようになりたい」が目的なら、点数より録音での比較のほうが現在地を正確に映します。
仕事が忙しくて週2回も難しいときは?
週1回でも、続くほうが圧倒的に価値があります。回数を減らすときは頻度ではなく1回の長さを削ると、習慣が途切れにくくなります。
まとめ|20代の英語やり直しは遅いどころか最短ルート
20代で英語のやり直しを「遅い」と感じるのは、年齢のせいではなく比較対象と締め切りの設定が原因です。使える年数の長さを考えれば、20代はもっとも条件のいい時期だと言えます。
- 比べる相手は他人ではなく3か月前の自分
- 目的は「誰と何を話すか」で1行にする
- 教材は1つ、週2回は口を動かす
- 3か月ごとに録音で現在地を測る
まずは今週、25分の枠を2つカレンダーに入れるところから始めてみてください。無料体験のあるレアジョブ英会話の公式サイトで1回話してみるだけでも、焦りの質は確実に変わります。



30歳で英語ゼロだった私から見れば、20代のあなたはすでに数年ぶんリードしています。
筆者:佐藤みなと(英会話コンパス編集長)
30歳まで英語ゼロの国内営業。オンライン英会話でやり直し、10社以上の無料体験を経て「続けられる型」を研究している。
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