
オンライン英会話で講師ばかり話すときの対処法|自分が話す時間を増やす3ステップ

こんなことで悩んでいませんか?
- オンライン英会話で講師ばかり話す時間が長く、自分が話せない
- 25分のうち、自分の発話は3分あるかどうかだと感じる
- 相づちを打っているだけでレッスンが終わってしまう
- 「もっと話したい」と英語でどう伝えればいいか分からない
- これで本当にスピーキングが伸びるのか不安になっている
レッスンが終わって画面を閉じたあと、今日もほとんど話さなかったな、と気づく。オンライン英会話で講師ばかり話す状態が続くと、料金を払っている意味まで分からなくなってきますよね。
ただ、10社以上を無料体験してきた私の実感では、これは講師の質だけの問題ではありません。講師ばかり話すレッスンは、こちらの受け方をほんの少し変えるだけで、発話量が逆転することがあります。
この記事では、原因の切り分けから、今日のレッスンで使える3ステップまでを順番にまとめます。
この記事を読むと分かること
- オンライン英会話で講師ばかり話す3つの理由
- 自分が話す時間を増やす3ステップ(今日から使える)
- お願いしても元に戻るときの回避策
- それでも変わらないときに変えるべきもの
- レッスン前の30秒でできるチェックリスト
オンライン英会話で講師ばかり話す状態を変える全体像


最初に結論の順番だけ共有します。講師ばかり話すレッスンは、「原因の切り分け → 伝え方 → 会話の型」の順で直すと、いちばん早く戻せます。
いきなり講師を変えるのは最後の手段です。原因の多くは講師の性格ではなく、レッスンの進め方の設計にあるからです。
- なぜ講師ばかり話すのか、3つの理由から自分のケースを特定する
- レッスン冒頭30秒で「話す割合」を英語で宣言する
- 質問に「答え+一言」で返す型を作り、沈黙を自分の持ち時間にする
そもそも自分が話す時間はどれくらい必要なのか
目安として、25分のレッスンなら自分の発話が半分以上あれば十分に会話練習として機能しています。逆に、自分の発話が5分を切っている日が続くなら、それは「英語のリスニング教材を人が読み上げてくれている状態」に近いです。
英語教授法の世界では、教師が話す時間(TTT)を減らし、学習者が話す時間(STT)を増やすことが基本とされています。つまり、講師ばかり話すレッスンは学習者側のわがままではなく、教え方として改善の余地がある状態なのです。
出典・根拠:ジム・スクリブナー『Learning Teaching』— 英語教授法の定番書。教師の発話時間(Teacher Talking Time)を抑え、学習者の発話時間(Student Talking Time)を最大化することを指導の基本原則として示している。



私も最初の1ヶ月は「聞き役」のまま終わっていました。伸びなかったのは英語力ではなく、話す量そのものが足りていなかっただけでした。
オンライン英会話で講師ばかり話す3つの理由


講師ばかり話す理由は、大きく3つに分けられます。どれに当てはまるかで、次にやることが変わってきます。
- 沈黙を埋めようとして、講師が善意で話し続けている
- 教材と進め方が「講師が説明する型」になっている
- こちらの反応が、講師には「聞いていたい人」に見えている
理由1:沈黙を埋めようとして講師が話し続けている
いちばん多いのがこれです。こちらが答えを考えて数秒黙ると、講師は「困っている」と判断して助け船を出してくれます。
その助け船が、ヒント→言い換え→自分の体験談、と連鎖して長くなるのです。講師にとっては沈黙こそが失敗であり、埋めることがサービスだと考えられています。
つまり、あなたが真面目に考えているほど講師の発話が増えるという、少し皮肉な構造になっています。ここは伝え方ひとつで解消できる部分です。
理由2:教材と進め方が「講師が説明する型」になっている
ニュース教材や文法解説の教材は、構造的に講師の説明時間が長くなります。記事を読む、語彙を確認する、背景を説明する、という流れが最初に来るからです。
特に時事ニュース系は、講師が話題そのものを解説しはじめると5分10分と過ぎていきます。教材が悪いのではなく、教材の型と目的がずれているだけです。
話す量を増やしたい時期なら、質問が並んでいる会話教材やディスカッション教材のほうが向いています。教材の選び直しは、次の章のステップ3で扱います。
理由3:こちらの反応が「聞く姿勢」に見えている
笑顔でうなずく、Yes と相づちを打つ、Really? と返す。これらは会話として自然ですが、講師には「話を続けてほしいサイン」として伝わります。
特に日本人学習者はうなずきが多く、講師側は「理解している・もっと聞きたい」と受け取りがちです。悪気なく、こちらが講師のスイッチを押し続けている状態になります。



私は「相づちが上手ですね」と褒められたことがあります。あれは要するに、私がずっと聞き役だったという意味でした。
自分が話す時間を増やす3ステップ


ここからが実践です。難しい交渉は必要なく、レッスンの最初の30秒と、質問への返し方を変えるだけで発話量は動きます。
次の3ステップを、この順番で試してください。1回のレッスンで全部やろうとせず、まずはステップ1だけでも効果があります。
- 冒頭30秒で「話す割合」を宣言する
- 質問には「答え+一言」で返す型を作る
- 沈黙の3秒を、自分の考える時間として確保する
ステップ1:冒頭30秒で「話す割合」を宣言する
レッスンが始まってすぐ、今日の受け方を1文で伝えます。ここを飛ばすと、講師は前回と同じ進め方を選びます。
使うのは「I want to speak more than you today.(今日は先生より多く話したいです)」のような、率直な一文で構いません。角が立たない言い方にしたいなら「Could you let me talk about 70 percent of the time?(7割くらい私が話す時間にしてもらえますか)」と数字で伝えると確実です。
数字を出すのがポイントです。「もっと話したい」だけでは講師の基準が変わらないため、割合や分数で示すと進め方そのものが切り替わります。
言いにくい人は、レッスン開始前のチャット欄に同じ文を貼っておくのも有効です。私はこの方法で、伝える心理的なハードルがほぼゼロになりました。
ステップ2:質問には「答え+一言」で返す型を作る
講師ばかり話す会話では、こちらの返答が短すぎることがよくあります。Yes だけで返すと、その先を埋める役目が自動的に講師へ渡ります。
そこで、どんな質問にも「答え+理由や具体例を一言」で返す型を作ります。Do you like coffee? に対して Yes で止めず、Yes, I drink two cups every morning. まで足すイメージです。
この一言が、講師の次の質問を引き出します。会話のボールがこちらに戻ってくる回数が増え、結果として発話量が伸びていきます。
言語習得の研究では、伝わらなかったところをやり取りで調整していく過程が習得を促すとされています。短い返答で流すのではなく、少し長めに言ってみて直してもらうほうが学習効果は高いということです。
出典・根拠:マイケル・ロング「インタラクション仮説」— 会話の中で意味が通じなかった箇所を確認し合う「意味交渉」のやり取りが、第二言語習得を促進するとする理論。
ステップ3:沈黙の3秒を自分の考える時間として確保する
考えている間に助け船を出されるのを防ぐには、黙る前に一言置くのが確実です。「Let me think for a moment.(少し考えさせてください)」と言ってから考えます。
これがあるだけで、講師は沈黙を「困っている」ではなく「準備中」と解釈します。3秒から5秒は完全にこちらの持ち時間になります。
逆に、説明が長くなってきたときは「Can I try to say it in my own words?(自分の言葉で言ってみていいですか)」で会話を取り戻せます。遮る言葉ではなく、参加を申し出る言い方なので講師も嫌な顔をしません。
とにかく回数をこなして型を体に入れたいなら、予約なしで受け放題のネイティブキャンプ公式サイトのような回数無制限のサービスが相性の良い選択肢です。同じ言い回しを何度も試せる環境があると、宣言することへの抵抗が早く消えていきます。
お願いしても講師ばかり話すときのつまずきと回避策


3ステップを試すと、たいてい途中でつまずきが出てきます。よくある3つと、その回避策をまとめます。
つまずき1:頼んだのに次のレッスンで元に戻る
毎回ちがう講師を選んでいると、宣言も毎回ゼロからやり直しになります。前回の要望は基本的に引き継がれません。
対策はシンプルで、各サービスにある「講師へのメモ」や自己紹介欄に希望を書いておくことです。「I want to practice speaking. Please let me talk more.」の一文があるだけで、初対面の講師でも進め方を合わせてくれます。
それでも戻るなら、講師を2〜3人に固定するほうが早いです。関係ができると、こちらが話すのを待つ間合いを覚えてくれます。
つまずき2:自分が話すと会話が止まってしまう
発話量を増やそうとすると、今度は言葉に詰まって沈黙が増えます。ここで諦めて聞き役に戻ってしまう人が多いところです。
止まったときは、単語だけでも出してから組み立て直せば大丈夫です。「Coffee… every morning… two cups.」のように単語を並べ、そのあと文にし直す練習だと考えてください。
完璧な文で話す必要はありません。止まりながら話す25分のほうが、流暢に聞くだけの25分より確実に伸びます。
つまずき3:講師の問題か自分の実力かが分からない
切り分けの目安は「別の講師でも同じことが起きるか」です。3人試して全員で同じなら、原因は受け方や教材のほうにあります。
逆に、特定の講師のときだけ一方的になるなら、それは相性の問題です。合わない講師を我慢して続ける必要はありません。
講師との相性の見極め方は、こちらの記事で詳しく書いています。
オンライン英会話で講師と合わないと感じたら|元・撃沈組が実践した見極め方と対処法
それでも講師ばかり話すなら変えるべき3つのもの


伝え方を変えても状況が変わらないときは、環境そのものを見直す番です。変えるものは3つあります。
変えるもの1:聞き役が上手な講師を2〜3人に固定する
講師にも「話したいタイプ」と「引き出したいタイプ」がいます。前者は明るく楽しいレッスンになりますが、話す練習には向きません。
見分け方は、講師プロフィールの自己紹介動画です。ひたすら自分の話をしている講師より、質問を投げかける言い方が多い講師を選ぶと、レッスンでも引き出す側に回ってくれます。
候補を探すには、講師の在籍数が多いサービスが有利です。業界最大級の講師数がある【DMM英会話】オンライン英会話No.1のようなサービスなら、聞き役が上手な講師に当たるまでの試行回数を稼げます。
変えるもの2:教材を「話す前提の型」に変える
解説が主役の教材から、質問が並んでいる教材に切り替えます。会話・ディスカッション・写真描写など、こちらが答える設計のものです。
教材ページに質問文がいくつ載っているかを見れば判断できます。質問が10個並んでいる教材は、構造的にこちらの発話が増えます。
逆に、時事ニュース教材を使い続けたいなら「記事の解説は3分まででお願いします」と最初に伝えるだけでも変わります。教材を捨てる前に、配分を指定してみてください。
変えるもの3:レッスンの回数と長さの設計を変える
25分に1回きりだと、1回の失敗が重く感じられて宣言しづらくなります。回数を増やして1回あたりの重みを下げるほうが、結果的に話しやすくなります。
「今日は実験の日」と決めて、いつもより多く話す受け方を試す。この気楽さが、聞き役から抜け出す近道でした。
25分の使い方そのものを見直したい人は、こちらもあわせてどうぞ。
オンライン英会話の25分が足りないあなたへ|短いレッスンを最大化する時間の使い方



講師を固定して教材を会話系に変えた週から、私の発話量ははっきり増えました。変えたのは英語力ではなく設計だけです。
レッスン前30秒でできるチェックリスト


最後に、毎回のレッスン前に30秒で確認できるリストにまとめます。印刷して画面の横に置いておくくらいがちょうどいいです。
- 今日の目標を「話す割合」で決めたか(例:7割)
- 冒頭で伝える一文を準備したか
- 教材は質問が並んでいるものか
- 「考えさせてください」の英語を言えるか
- 答えたあとに足す一言を1つ決めたか
5つ全部そろえる必要はありません。1と2だけでも、講師ばかり話す状態はかなり改善します。
レッスン後は、自分がどれくらい話せたかを一言メモに残しておくと変化が見えます。数字でなくても「今日は半分は話せた」で十分です。
オンライン英会話で講師ばかり話すことへのよくある質問
ここでは、実際によく聞かれる3つの疑問に答えます。どれも私自身がつまずいたところです。
Q. 講師にお願いするのは失礼になりませんか?
失礼にはなりません。講師にとって、生徒の希望が分かることは進め方を決めるうえでいちばん助かる情報です。
むしろ何も言わないほうが、講師は探りながら話し続けることになります。要望を伝えるのは、講師の仕事をやりやすくする行為でもあります。
Q. 初心者でも自分が多く話す形にすべきですか?
初心者ほど話す量を確保したほうがいいです。ただし最初から7割は難しいので、3割から始めて段階的に増やしてください。
単語だけの返答でもカウントして構いません。沈黙してでも自分で言おうとした時間は、すべて練習になっています。
Q. 講師の話を聞くことに意味はないのですか?
意味はあります。自然な英語を浴びる時間はリスニングにも語彙にも効きます。
問題なのは、その配分が毎回9対1に固定されていることです。聞く教材は録音でも代替できますが、相手がいるからこそ意味があるのは話すほうだと考えてください。
まとめ:講師ばかり話すレッスンは受け方で変えられる
オンライン英会話で講師ばかり話す状態は、英語力の問題でも、必ずしも講師の質の問題でもありません。宣言と返し方という、小さな設計の話です。
- 冒頭30秒で「7割話したい」と数字で伝える
- 質問には「答え+一言」で返す型を作る
- 黙る前に「考えさせてください」と置く
- 変わらないときは講師・教材・回数の設計を変える
まずは次のレッスンで、最初の一文だけ試してみてください。25分の中身は、その一文でかなり変わります。
講師を試す回数を増やしたい人はネイティブキャンプ公式サイト、講師の選択肢を広げたい人はDMM英会話の無料体験から、自分に合う受け方を探してみるのがおすすめです。



聞き役をやめた日から、レッスンが「試す場」に変わりました。話した量は、そのまま自信の量になります。
佐藤みなと(英会話コンパス編集長)
30歳まで英語ゼロの元・国内営業。オンライン英会話10社以上を無料体験し、聞き役から抜け出すまでに1年かかった経験をもとに発信しています。
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