
文系だから英語が話せないは思い込み?コンプレックスを抜け出す社会人の5ステップ

こんなことで悩んでいませんか?
- 文系なのに英語が話せないことが、ずっとコンプレックスになっている
- 社会人になってから英語をやり直したいが、何から手をつければいいか分からない
- 読むのは何とかなるのに、口からは一言も出てこない
- 周りに「文系だから英語できるでしょ」と言われるのがつらい
- 今さら英語を始めても、もう手遅れな気がしている
「文系なのに英語が話せない」という気まずさは、思っている以上に多くの社会人が抱えています。私自身、大学は文学部で英語の授業もそれなりに受けたのに、30歳まで一言も話せないままでした。
ただ、そのコンプレックスの正体をほどいていくと、原因は「文系だから」ではないことが見えてきます。この記事では、文系の社会人が英語コンプレックスから抜け出すための順番を、5つのステップに整理してお伝えします。
この記事を読むと分かること
- 「文系だから英語が話せない」が思い込みである理由
- 英語コンプレックスが消えない3つの原因
- 社会人が今日から始められる5ステップの進め方
- 途中でつまずいたときの具体的な回避策
- やり直しを続けるためのチェックリスト
文系だから英語が話せないのは本当?社会人が抱く思い込みの正体


まず結論からお伝えすると、英語が話せるかどうかと、文系か理系かはほとんど関係がありません。話せる人と話せない人を分けているのは、学部ではなく英語を声に出して使ってきた量です。
それでも「文系なのに」という言葉が重くのしかかるのは、コンプレックスが学力ではなく自己イメージの問題だからです。ここではまず、その思い込みを3つの角度からほどいていきます。
「文系だから」は原因ではなく後づけの説明にすぎない
英語が口から出てこなかったとき、人は理由を探します。そこでいちばん手近にあるラベルが「自分は文系だから」なのです。
ですがこの説明には決定的な弱点があります。文系という属性は変えられないので、その理由を採用した瞬間に「だから仕方ない」で終わってしまうのです。
心理学では、失敗の理由をどこに置くかで、その後の行動が変わることが知られています。変えられない性質に原因を置くほど、人は次の一歩をやめてしまいます。
出典・根拠:バーナード・ワイナー「原因帰属理論」— 成功や失敗の原因を、変えられる要因(努力・方法)に帰属するか、変えられない要因(能力・性質)に帰属するかで、その後の動機づけと行動が大きく変わるとする理論。



私も長いあいだ「英語のセンスがなかった」で片づけていました。でもそれは、練習しない自分への言い訳でもあったんです。
理系出身でも英語が話せない社会人はたくさんいる
オンライン英会話を10社以上体験してきて分かったのは、初心者クラスに理系出身の人がとても多いという事実です。研究で英語論文を読み続けてきた人が、いざ会話になると固まってしまう場面を何度も見てきました。
つまり読める・書けると、話せるはまったく別の能力だということです。文系だから話せないのではなく、学部を問わず日本の英語教育が読解中心だったというだけの話なのです。
差がつくのは学部ではなく「英語を口に出した総量」
たとえば大学の4年間で英語の授業を週2コマ受けたとします。そのうち自分が実際に発話していた時間は、1コマあたり数分がいいところではないでしょうか。
単純に計算すると、4年間の発話時間は合計でも10時間前後にしかなりません。話せないのは当たり前で、そもそも話す練習をしていなかったというのが正確な現状把握です。
逆に言えば、ここから積み上げる発話時間はすべて上乗せになります。文系か理系かに関係なく、今日からの総量で差は埋まっていきます。
文系の社会人で英語コンプレックスが消えない3つの原因


思い込みだと頭で分かっても、コンプレックスはなかなか消えません。それは、消えないだけの構造的な理由が3つあるからです。
- 学生時代の成績で「英語の自分」を固定してしまっている
- 読む・書くはできるのに、話す練習だけがゼロのまま
- 「文系=英語ができるはず」という周囲の期待とのズレ
ひとつずつ、自分に当てはまるかを確認しながら読み進めてみてください。原因が分かると、次のステップで何をすればいいかが自然に決まります。
原因1:学生時代の成績で「英語ができない自分」を固定している
英語コンプレックスの多くは、10代のころの評価がそのまま残っているだけです。20年近く前の定期テストの点数を、今の自分の実力だと信じ込んでいる状態と言えます。
やっかいなのは、その自己イメージが実際のパフォーマンスまで下げてしまうことです。「自分は英語ができない側の人間だ」という意識が働くと、本来出せる力も出せなくなります。
出典・根拠:スティールとアロンソン「ステレオタイプ脅威」(1995)— 自分の属する集団に対する否定的な先入観を意識すると、その課題での実際の成績が下がることを示した社会心理学の研究。
裏を返せば、「文系だから」というラベルを外すだけで出せる力が変わるということです。まずは学生時代の成績と、今の自分を切り離すところから始めます。
原因2:読む・書くはできるのに話す練習だけがゼロのまま
文系出身の社会人には、英文メールなら書ける、資料もなんとか読めるという人が少なくありません。それなのに会議で一言も発言できないのは、練習していない技能だけが取り残されているからです。
読む力は、辞書を引きながら時間をかけられる能力です。一方で話す力は、1〜2秒で文を組み立てて音にする、まったく別の処理を必要とします。
ここを混同していると「読めるのに話せない自分はおかしい」と落ち込みます。おかしいのではなく、単に練習の入り口に立っていないだけです。
原因3:「文系=英語ができるはず」という周囲の期待とのズレ
文系ならではのつらさが、周囲からの何気ない期待です。「文学部なら英語できるよね」と振られて答えられなかった経験は、地味に長く残ります。
この期待とのズレが、英語から距離を取る動機になってしまいます。恥をかかない一番簡単な方法は、英語に近づかないことだからです。



私は名刺交換の場で「英語いけますよね?」と言われるのが怖くて、海外案件から逃げ続けていました。
けれど、避けている限りコンプレックスは一生そのままです。次の章では、避けずに済む小さな入り口から順番に組み立てていきます。
文系の社会人が英語コンプレックスを抜け出す5ステップ


ここからが本題です。文系の社会人が最短でコンプレックスを外すための順番を、5つのステップに分けて説明します。
大事なのは、この順番を飛ばさないことです。多くの人はステップ1と2を省いて、いきなり実戦に出て撃沈します。
- 中学英語の文型まで戻って「使える型」を3つに絞る
- 1日5分、声に出して英語を使う時間を作る
- 週2回、相手のいる場で英語を使う
- 言えなかった一言を1日1つだけ回収する
- 3か月ごとに「できるようになったこと」を数える
ステップ1:中学英語の文型まで戻って使える型を3つに絞る
やり直しの入り口は、参考書を買い直すことではありません。今すぐ口から出せる文の型を、3つだけ決めることから始めます。
おすすめは「I want to 〜」「I think 〜」「Can you 〜?」の3つです。この3つがあれば、希望・意見・依頼という会話の骨格はほぼカバーできます。
文系の人がやりがちなのは、文法書を最初のページから読み直そうとすることです。読解の癖が出てしまい、知識は増えるのに口は動かないままになります。
教材で迷うくらいなら、レベル別に整理された既製の教材を使うほうが早く進みます。たとえばDMM英会話の公式サイトでは初心者向けの教材が無料で公開されており、どこまで戻ればいいかの目安になります。
ステップ2:1日5分、声に出して英語を使う時間を作る
次にやるのは、決めた3つの型を実際に音にすることです。時間は1日5分で十分で、通勤中でも入浴中でもかまいません。
内容は「今日やること」や「今の気分」で構いません。I want to finish this report today. のように、目の前の現実を英語にしていきます。
ここでの目的は、正しい英語を作ることではありません。英語で口を動かす感覚に体を慣らすことが唯一のゴールです。
- 朝の身支度中に、今日の予定を3文だけ英語で言う
- 帰り道に、その日あったことを1文だけ英語で言う
- 言えなかった単語は日本語のまま混ぜてOK
ステップ3:週2回、相手のいる場で英語を使う
ひとりの練習だけでは、コンプレックスは消えません。「人に通じた」という体験だけが、自己イメージを書き換えます。
とはいえ、いきなり職場や海外の会議で試す必要はありません。失敗しても誰にも知られない場所で、まずは通じる感覚を積むのが順番です。
私が最初の一歩に選んだのはオンライン英会話でした。特に文系で「基礎からやり直したい」という人は、日本人カウンセラーに学習相談ができるレアジョブ英会話の公式サイトのようなサービスだと、進め方の相談まで日本語でできるので迷いにくくなります。
頻度は週2回から始めれば十分です。毎日を目標にすると、1回休んだ時点でやめてしまいます。
ステップ4:言えなかった一言を1日1つだけ回収する
ここが伸びる人と伸びない人の分かれ目です。会話のあと、言いたかったのに言えなかった日本語を1つだけメモします。
そして、その日本語を英語にして声に出して3回言います。作業時間は1分ほどで終わります。
1日1つでも、3か月で90個の「言えるようになった表現」が積み上がります。文系の人は言葉を書き留める習慣がある人が多いので、この工程は特に相性がいいはずです。
ステップ5:3か月ごとに「できるようになったこと」を数える
コンプレックスは、伸びていないから残るのではありません。伸びが見えていないから残ります。
3か月に一度、回収した表現のメモを見返してください。「前は言えなかった」ことが目に見える形で残っているのが、最も効く自信の材料になります。



私はこの見返しをやるまで、半年続けても「まだ話せない」としか思えませんでした。数えたら、言える表現が160個も増えていたんです。
英語やり直しでよくあるつまずきと回避策


5ステップを始めても、途中で止まる人には共通のパターンがあります。ここでは文系の社会人がとくにはまりやすい3つを、回避策とセットで挙げておきます。
つまずき1:完璧な文法で話そうとして固まる
文系の人は言葉に敏感なぶん、崩れた英語を口に出すことに強い抵抗があります。その結果、頭の中で完成させようとして沈黙してしまいます。
回避策は、主語と動詞だけ先に出すルールを自分に課すことです。「I want…」まで言ってしまえば、続きは相手が待ってくれます。
つまずき2:教材を増やしすぎて手が止まる
やり直しを決意した直後は、書店で何冊も買い込みたくなります。ところが選択肢が増えるほど、どれからやるかで迷って着手が遅れます。
回避策はシンプルで、教材は1冊、レッスンは1つに固定することです。3か月やってみて手応えがなければ、そこで初めて変えます。
つまずき3:ほかの人と比べて落ち込む
SNSを開けば、留学経験のある人や帰国子女の発信が目に入ります。比べた瞬間に、せっかく積んだ自信が一気に崩れます。
比較する相手は、3か月前の自分だけで十分です。ステップ5で数える作業を入れているのは、この比較先をすり替えるためでもあります。
文系社会人のための英語やり直しチェックリスト


最後に、始める前と1か月後に見返せるチェックリストをまとめます。手を動かす前に、ここで方向を確認しておくと迷いが減ります。
始める前に確認したい5項目
スタート時点でつまずく人は、たいていこの5つのどれかが決まっていません。紙でもスマホのメモでもいいので、実際に書き出してみてください。
- 使う文型を3つに絞って書き出したか
- 1日5分の練習をいつやるか決めたか
- 週2回のレッスン日を曜日で固定したか
- 言えなかった一言をメモする場所を決めたか
- 3か月後に見返す日をカレンダーに入れたか
1か月続いたら見直したいこと
1か月たったら、続けられているかどうかより「負荷が適切か」を見ます。きつすぎても、ゆるすぎても続きません。
- レッスンの教材が難しすぎないか(7割わかるが目安)
- 1日5分の練習が面倒になっていないか
- 回収した表現が20個前後たまっているか
- 「文系だから」という言葉を使う回数が減ったか
最後の項目が、この記事でいちばん見てほしいところです。口ぐせが変われば、コンプレックスはすでに半分ほどけています。
文系の英語コンプレックスについてよくある質問


ここでは、文系の社会人から特によく聞かれる3つの疑問に答えます。どれもやり直しの初期にぶつかりやすいところです。
Q1. 文系でも英会話は本当に伸びますか?
伸びます。会話に必要なのは論理的な処理能力よりも、決まった型を反射で出せるかどうかだからです。
むしろ文系出身の人は、言葉のニュアンスや言い換えに強いという利点があります。単語が出てこないときに別の言い方で逃げる力は、実際の会話でかなり効きます。
Q2. 中学英語からやり直すのは遠回りではありませんか?
遠回りに見えて、実際にはいちばんの近道です。会話で使われる文の大半は、中学レベルの構造で組み立てられています。
難しい構文を知っていても、口から出なければ会話では使えません。知っている英語を、使える英語に変換する作業だと考えてください。
Q3. 英語を話す相手がいない場合はどうすればいいですか?
ステップ2の独り言で土台は作れますが、それだけでは「通じた」という体験が手に入りません。相手のいる場を月に数回でも確保するのが現実的です。
費用を抑えたい場合は、まず無料体験だけ試すのも手です。DMM英会話のように無料体験が用意されているサービスなら、続けるかどうかを実際に話してから判断できます。
まとめ:文系という言葉を手放すところから始まる
「文系だから英語が話せない」は、原因ではなく後づけの説明でした。差を作っているのは学部ではなく、英語を口に出してきた総量です。
- 学生時代の評価と、今の自分を切り離す
- 使う文型を3つに絞って口に出す
- 週2回、相手のいる場で通じる体験を積む
- 言えなかった一言を1日1つ回収する
- 3か月ごとに、できるようになったことを数える
この5つを回していけば、半年後には「文系だから」と言う場面がかなり減っているはずです。進め方に迷ったら、レアジョブ英会話のように日本語で学習相談ができるサービスから試すと、最初のつまずきを減らせます。
あわせて、読解はできるのに口から出ないという悩みや、人前で英語を話す恥ずかしさについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
英語は読めるけど話せない社会人へ|口から出ない3つの原因と話せるようになる5ステップ
大学生なのに英語が話せなくて恥ずかしいあなたへ|劣等感を抜け出す3つの対処法
この記事を書いた人:佐藤みなと(英会話コンパス編集長)
大学は文学部、30歳まで英語ゼロの元・国内営業。オンライン英会話を10社以上体験し、文系の社会人が最短でやり直すための順番を発信しています。
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