外資系で英語ができなくてつらい人へ|3つの原因と今日からできる対処法

オンライン英会話のレッスンをノートパソコンとスマホで受ける男性

こんなことで悩んでいませんか?

  • 外資系に入ったのに英語ができなくてつらい
  • 英語の会議でひと言も発言できないまま終わる
  • 読める・書けるのに、口だけが動かない
  • 同僚の英語と比べて毎回へこむ
  • この英語力で続けていけるのか不安になる

外資系で英語ができないつらさは、英語力そのものより「毎日それを突きつけられること」からきます。私も転職1年目は、会議のたびに背中が冷たくなっていました。

ただ、あの状態は英語力が足りないからではなく、つらさの正体を分解できていないから長引いていたと今は分かります。ここを切り分けると、やることは驚くほど少なくなります。

この記事を読むと分かること

  • 外資系で英語ができないのがつらい3つの原因
  • つらさを今日から減らす3ステップ
  • 会議・メール・雑談の場面別の乗り切り方
  • オンライン英会話を業務に直結させる使い方
  • つらさから抜けた人と抜けられない人の違い
目次

外資系で英語ができないのがつらいのはなぜ?3つの原因

外資系の英語がつらくてソファで落ち込む会社員

外資系で英語ができないつらさは、ひとつの大きな問題に見えて、実は性質の違う3つが重なっています。分けずに「英語力不足」でまとめるから、勉強しても手応えが出ません。

私が自分と、同じ悩みを聞いてきた同僚たちを見て整理すると、原因は次の3つに落ち着きました。

  • 原因1:読めるのに口が動かない状態で止まっている
  • 原因2:外資系の会議では沈黙が「不在」と扱われる
  • 原因3:ネイティブ基準で自分を採点してしまう

原因1:読める・書けるのに「口が動かない」ままになっている

外資系に入れた人の多くは、読み書きなら業務をこなせます。それなのに話すとなると出てこないのは、知識と、口を動かす技能が別物だからです。

私の場合、契約書は辞書なしで読めるのに、電話会議では「Sorry, could you repeat?」すら詰まりました。知っている文と、0.5秒で出る文はまったく別の在庫なんです。

さらに厄介なのが、通じてさえいれば誰も直してくれない環境です。間違った言い方のまま固まり、何年いても同じミスを繰り返す状態になります。

出典・根拠:ラリー・セリンカー「中間言語(interlanguage)」— 学習者の言語は母語と目標言語の中間にある独自の体系で、通じてしまう環境では誤りが固定化する「化石化(fossilization)」が起きるとされる。

ハヤマ

通じているから直されない。これ、外資系で英語が伸び悩む一番の落とし穴でした。

原因2:外資系の会議は「発言しない人=いない人」と扱われる

日本企業なら、黙って聞いていても「様子を見ている」と解釈されます。ところが外資系の会議では、発言がない人は議題に関与していないと見なされがちです。

つまり英語ができないつらさに、評価されていないのではという不安が上乗せされます。英語の問題が、キャリアの問題に化けてしまうわけです。

私は一度、会議後に上司から「意見がないなら出なくていい」と言われました。あれは英語力ではなく、発言の型を持っていなかっただけだと後から気づきます。

原因3:ネイティブ基準で自分を採点してしまう

外資系には英語がうまい同僚が必ずいます。帰国子女や海外大卒と自分を並べれば、何年経っても不合格の判定しか出ません。

ただ、実際の会議を思い出してください。インド人もドイツ人もフランス人も、訛りも文法崩れもあるまま平然と話しています

職場の英語は英米人の真似をする競技ではなく、多国籍の相手と意味を通す道具です。基準を置き替えるだけで、つらさの半分は消えます。

出典・根拠:バーバラ・サイドルホファー「English as a Lingua Franca(ELF)」— 国際的なビジネスの場で使われる英語は非母語話者同士のやり取りが中心であり、母語話者の規範ではなく相互理解の達成度で評価すべきだとする研究領域。

外資系で英語ができないときの対処法【今日からの3ステップ】

外資系のオンライン会議で英語を話す社員たち

つらさを減らす手は、英語力を底上げすることではありません。今の英語力のまま、明日の業務を回せる形にすることが先です。

私が実際にやって効いた順に、3ステップで並べます。上から順に手をつけてください。

  1. 英語を使う場面を10個に絞り出す
  2. その場面で使い回す30文を自分の言葉で作る
  3. 毎日25分、口を動かす時間を先に確保する

ステップ1:外資系で英語を使う場面を10個に絞る

「英語ができない」と言うとき、私たちは英語全体を相手にしています。これでは一生終わりません。

まず1週間、英語を使った場面をメモしてください。定例会議、進捗報告、チャットの返信、電話の取次ぎ、雑談と、実際には10場面ほどに収まります

私の場合は、週次ミーティングの進捗報告と、依頼メールの返信だけで7割を占めていました。相手にすべき範囲が見えた時点で、つらさはだいぶ軽くなります。

ステップ2:使い回す30文を「自分の仕事の言葉」で作る

市販のビジネス英語フレーズ集が続かないのは、自分の業務に出てこない例文が多いからです。使う場面が10個に絞れたなら、必要な文は30文ほどしかありません。

作り方は単純で、言えなかった日本語をそのままメモし、後で英語に直すだけです。翻訳ツールで作った文でも、口に出して言えるなら十分武器になります。

私は「その件は来週まとめて共有します」が言えず何度も固まりました。I’ll share the summary by next week. と決めてからは、二度と詰まっていません。

ハヤマ

英語を増やすのではなく、自分の仕事の言い回しを固定する。これが一番の近道でした。

ステップ3:毎日25分、口を動かす時間を先に予定へ入れる

30文を作っても、口が動くようになるのは別の作業です。読んで理解できる状態と、会議で出てくる状態のあいだには大きな段差があります。

外資系で働いているなら、仕事終わりの気力に頼るのは危険です。カレンダーに25分の予定として入れ、会議と同じ扱いで守るほうが続きます。

私は朝7時に固定しました。夜に回した週は、残業でほぼ全滅だったからです。

外資系の会議・メール・雑談を乗り切る場面別のコツ

英語のレッスンで講師と話す外資系勤務の社会人

英語がつらい場面は人によって違いますが、外資系なら会議・メール・雑談の3つがほぼ共通です。それぞれ有効な型が違うので、分けて手を打ちます。

ここでは、私が実際に使い続けている型と、そのまま言えるフレーズを置いておきます。

英語の会議で聞き取れない・発言できないときの型

会議で狙うのは、鋭い意見ではありません。短くても発言した事実を残すことが先決です。

具体的には、冒頭で状況を1文、終わりに確認を1文。この2文だけ決め打ちしておけば、無言で終わる会議は消えます。

聞き取れなかったときも、黙って流さず聞き返します。聞き返しは失礼ではなく、外資系では確認しない人のほうが問題視されます

場面そのまま使える英語
進捗を報告するQuick update from my side: we’re on track for Friday.
聞き取れなかったSorry, I missed the last part. Could you say that again?
理解を確認するJust to confirm, you’d like the draft by Wednesday, right?
時間をもらうLet me check and get back to you after this call.
割り込むCan I add one thing here?

会議での沈黙そのものに苦しんでいるなら、原因ごとの対処をこちらでも詳しく書いています。

英語の会議で発言できない社会人へ|黙ってしまう3つの原因と割り込める5つの対処法

英語メール・チャットのつらさを減らす型

メールは時間をかけられる分、完璧を狙って沼にはまりがちです。1通に30分かけていたら、それだけで消耗します。

おすすめは、返信のテンプレを5種類だけ持つこと。了解・確認・依頼・遅延の連絡・お礼の5つで、ほとんどの用件は回ります。

私はこの5本を単語登録し、中身だけ差し替えています。文面で悩む時間がゼロになり、会議の準備に回せるようになりました。

雑談・スモールトークでつらくならない型

意外に効くのが雑談です。会議前の1分で一度でも声を出しておくと、本番で声が出やすくなります。

ネタを毎回考える必要はありません。天気・週末・進行中の案件の3つを回すだけで足ります。

How was your weekend? と聞いて、相手の答えに That sounds nice. と返す。これだけで「話さない人」から抜けられます。

外資系で英語を伸ばすオンライン英会話の使い方

外資系の業務で使う英語フレーズをノートに書き出す様子

外資系で英語ができないつらさを抜けるには、口を動かす場が毎日いります。とはいえ、やみくもにレッスンを受けても業務には直結しません。

私が遠回りの末にたどり着いた、オンライン英会話の使い方を3つに絞って紹介します。

使い方1:教材は「ビジネス英語」に固定する

日常会話の教材は楽しいのですが、外資系の会議では出番がありません。会議・交渉・報告を扱う教材に固定したほうが、業務での手応えが早く出ます。

ビジネス特化のコースを持つサービスなら、レアジョブ英会話の公式サイトでビジネス英会話コースの教材構成を見ておくと選びやすいです。職種別の場面が揃っているかを基準にしてください。

教材を毎回変えないのもコツです。同じ単元を3回受けると、3回目にようやく口が勝手に動きます

使い方2:レッスンの前半5分を「明日の会議」に使う

これが一番効きました。レッスン冒頭で、明日話す予定の内容を講師相手にそのまま言ってみるのです。

言えなかった箇所がその場で分かり、直した文を翌日そのまま使えます。練習と本番の距離がゼロになるのが、この使い方の強みです。

講師数が多く24時間受けられるサービスのほうが、この型は回しやすくなります。教材数と講師数で選ぶならDMM英会話の公式サイトも候補に入れて比較するといいでしょう。

ハヤマ

「明日の会議の予行演習」に使うと決めた日から、レッスンをサボらなくなりました。

使い方3:回数を増やすより「同じ3文を言い切る」を優先する

つらさを早く消そうとすると、つい毎日2レッスンなどに走りがちです。外資系の業務量でそれをやると、だいたい2週間でつぶれます。

回数より大事なのは、決めた3文をつっかえずに言い切ることです。週3回でも、同じ文を繰り返せば会議で出てくるようになります。

私は「今週の3文」を決め、レッスンのたびに必ず使いました。1か月で12文、半年で70文ほどが口から出る在庫になります。

外資系の英語のつらさから抜けた人・抜けられない人の違い

デスクで英語の学習を続ける外資系勤務の社会人

同じように英語で苦しんでいても、1年後に平気な顔をしている人と、つらいままの人に分かれます。差は英語力の伸びではなく、向き合い方にありました。

私が見てきた範囲で、その違いをはっきり分けて書いておきます。

つらさから抜けられる人の共通点

抜けられる人は、英語を「うまくなる対象」ではなく「仕事の道具」として扱います。だから完璧さより、伝わったかどうかで自分を採点します。

もうひとつは、分からないときに必ず聞き返すこと。確認する人は英語が下手でも信用されます

そして学習を業務の場面に寄せています。日常会話の勉強を積むより、自分の案件を英語で説明する練習を選ぶ人ほど早く楽になっていました。

つらさが続いてしまう人の共通点

逆につらさが抜けない人は、英語力が十分になるまで発言を我慢します。その日は来ないので、沈黙だけが積み上がります。

また、教材や勉強法を変え続ける傾向もあります。同じ文を繰り返す地味な工程を飛ばすと、口はいつまでも動きません。

そして比べる相手を間違えています。帰国子女ではなく、半年前の自分と比べてください。

海外赴任が決まって不安が膨らんでいる方は、渡航前の準備をまとめたこちらも参考になります。

海外赴任なのに英語が話せない不安へ|膨らむ3つの原因と渡航前の対処法

外資系で英語ができずつらい人からよくある質問

自信を持って英語を話せるようになった外資系の社会人

同じ状況の方から、繰り返し聞かれる質問があります。ここでは3つにしぼって答えます。

英語ができないまま外資系を続けても大丈夫ですか?

職種によります。日本市場向けの営業やバックオフィスなら、英語が弱くても成果で評価される場面は実際にあります。

ただ、昇進やグローバル案件の話が来たときに選択肢が狭まるのは事実です。今の業務が回っているうちに、25分の練習を始めておくのが安全です。

TOEICの点数は上げたほうがいいですか?

会議で困っているなら、優先度は高くありません。TOEICは主に聞く・読む力を測る試験で、口が動くかどうかは別の技能だからです。

社内で昇進要件になっている場合だけ、期限を決めて取り組めば十分です。つらさを消す効果は、発話練習のほうがはるかに大きいと感じます。

どれくらい続ければつらさは減りますか?

私の実感では、会議で1回発言できた日から空気が変わります。期間より「発言した回数」が効くので、早ければ2〜3週間で変化を感じる人もいます。

英語力そのものの伸びは、半年単位で見てください。つらさの軽減と上達は、別の時間軸で進みます。

まとめ|外資系で英語ができないつらさは分解すれば軽くなる

外資系で英語ができないつらさは、英語力だけの問題ではありません。口が動かない状態、沈黙が不在と扱われる文化、ネイティブ基準の自己採点の3つが重なって膨らみます。

だからこそ、打ち手は英語全体ではなく自分の10場面に絞るのが正解です。30文を決め、毎日25分だけ口を動かせば、会議の景色は確実に変わります。

今日からやること

  • 1週間、英語を使った場面をメモする
  • 言えなかった日本語をそのまま書き留める
  • 使い回す30文を自分の業務の言葉で作る
  • 25分の練習をカレンダーに固定する
  • 次の会議で、短くていいので1回発言する

毎日の練習場所をまだ決めていないなら、ビジネス教材が揃ったレアジョブ英会話の無料体験から試すのが手堅いです。まずは1回、明日の会議の内容を声に出してみてください。

ハヤマ

英語ができないまま外資系にいる時期は、誰にでもあります。抜ける人は、うまくなる前に話し始めた人でした。

この記事を書いた人:佐藤みなと(英会話コンパス編集長)
30歳まで英語ゼロの国内営業から、オンライン英会話でやり直して10社以上を無料体験。英語ができない側の目線で、つまずきと抜け道を書いています。

URLつけてくれたら引用フリーです。
  • URLをコピーしました!
目次