駐在妻で英語が話せない不安を消す5ステップ|渡航前の準備と現地で困らないコツ

ロンドンの街並み(英語を使う世界のイメージ)

こんなことで悩んでいませんか?

  • 夫の海外赴任が決まったのに、自分は英語が話せない
  • 病院や学校の手続きを英語でできる気がしない
  • ママ友やご近所づきあいで孤立しそうで怖い
  • 渡航まで数か月しかなく、何から始めればいいか分からない
  • 今さら勉強しても間に合わないのでは、と焦っている

駐在妻として帯同が決まった瞬間、うれしさよりも「英語が話せない」という不安のほうが大きくなる。その気持ち、痛いほど分かります。

私自身も30歳まで英語ゼロで、海外どころか電話も取れないレベルでした。ただ、駐在妻の英語は「ペラペラになること」ではなく「生活で困らないこと」から作れば間に合います

この記事を読むと分かること

  • 駐在妻が英語を話せないときに感じる不安の正体
  • 渡航までにやることを並べた準備5ステップ
  • 英語が話せないまま渡航する人がつまずく3パターン
  • 渡航前にそろえておきたいチェックリスト
目次

駐在妻で英語が話せないのは当たり前|不安の正体を3つに分ける

駐在妻が英語を話せないまま海外での生活に不安を感じるイメージ

まず前提として、駐在が決まった時点で英語が話せない人はまったく珍しくありません。夫の海外赴任は本人の英語力で決まることが多く、配偶者の語学力は選考にほぼ関係しないからです。

それでも不安が消えないのは、不安の中身がぼんやりしたままだからです。駐在妻が「英語が話せない」と言うとき、その不安はだいたい次の3つに分けられます

  • 手続きや病院など、生活インフラを英語で回せるか
  • ご近所・ママ友との関係が英語でつくれるか
  • 夫や子どもに迷惑をかけないか

不安①:手続き・病院・買い物を英語でこなせるか

いちばん具体的で、いちばん先に来る不安がこれです。銀行口座、携帯の契約、子どもの学校の書類、病院の予約と、渡航直後は手続きが一気に押し寄せます。

ただ、この領域は使う英語がほぼ決まっているのが救いです。場面ごとの型を数十個持っていれば、話せなくても手続きは前に進みます。

不安②:ママ友・ご近所づきあいで孤立しそう

手続きよりやっかいなのが人間関係のほうです。挨拶はできても雑談が続かず、輪の外に立ったまま時間が過ぎていきます。

これが駐在妻にとって、いちばん心をすり減らすポイントだと言われます。

ここで日本人コミュニティだけに閉じてしまうと、英語に触れる機会がゼロのまま数年が過ぎます。英語が伸びない駐在妻の多くは、能力ではなく「英語を使う場面の少なさ」でつまずいています

出典・根拠:ジョン・シューマン「文化変容モデル(Acculturation Model・1978)」— 学習者が現地の社会集団とどれだけ心理的・社会的に接触するかが、第二言語の習得度を大きく左右するとする理論。

不安③:夫や子どもに迷惑をかけたくない

3つ目は、表に出しにくい不安です。夫は仕事で忙しいのに、通訳役まで頼むのは申し訳ないと感じてしまいます。

子どもの学校のことで、自分だけ話が分からないのもつらいものです。

ハヤマ

この3つ目を抱えている人ほど、渡航前に一人で追い込んで疲れてしまいます。まず不安を分解するだけで、やることはぐっと減りますよ。

駐在妻の英語準備5ステップの全体像|渡航までにやる順番

駐在妻が英語が話せない不安を整理して準備を始めるイメージ

準備でいちばんもったいないのは、手当たり次第に参考書を買うことです。渡航までの時間は限られているので、順番を決めて上から潰すほうが確実に間に合います

私がすすめる順番は次の5ステップです。この記事では、このあと1つずつ具体的に解説します。

  1. 完璧をやめて「生活で使う100語」に絞る
  2. 聞かれて答える練習を毎日15分だけ入れる
  3. 手続き・買い物の場面をロールプレイで先取りする
  4. 多国籍の英語に耳を慣らしておく
  5. 渡航後も続く仕組みを日本にいるうちに作る

ポイントは、1〜3が「困らないための英語」、4〜5が「渡航後に伸ばすための土台」だということです。渡航まで時間がない人は、1〜3だけでも十分に価値があります。

駐在妻の英語が話せない不安を消す5ステップを1つずつ解説

駐在妻が多国籍の相手と英語で会話する練習をするイメージ

ここからが本題です。それぞれのステップで「何を」「どのくらい」やればいいかまで具体的に書きます。

全部を完璧にやる必要はありません。できるところから順番に手を付ければ、不安の総量は確実に減ります

ステップ1:完璧をやめて「生活で使う100語」に絞る

最初にやるのは、勉強量を増やすことではなく減らすことです。駐在生活の最初の3か月で使う英語は、実はかなり狭い範囲に収まります。

おすすめは、これから行く国での生活シーンを紙に書き出し、その場面で必要な単語と一言フレーズだけを100個そろえることです。単語帳の最初から順番にやるより、はるかに早く効きます。

  • スーパー・宅配・返品でのやりとり
  • 子どもの学校の連絡・欠席の伝え方
  • 病院の症状説明と予約
  • 近所での挨拶と5分の立ち話

ステップ2:聞かれて答える練習を毎日15分だけ入れる

次に必要なのは、覚えた言葉を人に向かって声に出す時間です。ここを飛ばすと、単語は知っているのに口が動かない状態になります。

1回25分のオンライン英会話を毎日入れるのがきつければ、最初は週3回でもかまいません。大事なのは長さではなく、「知らない人に英語で話しかけられる」状況に慣れることです。

ハヤマ

私も最初のレッスンは名前を言うだけで声が震えました。でも10回受ける頃には、少なくとも固まらなくなります。

ステップ3:手続き・買い物の場面をロールプレイで先取りする

フリートークだけを続けても、渡航直後の手続きには直結しません。ここで効くのが、実際の場面を想定したロールプレイです。

講師に「銀行で口座を開く役をやってください」と頼めば、そのまま練習台になってくれます。教材の数が多く、日常会話から病院・買い物まで場面別に選べるDMM英会話公式サイトのような教材の厚いサービスは、この練習と相性がいいです。

ロールプレイで一度でも経験しておくと、現地で同じ場面に立ったときの緊張がまるで違います。初めてを日本で済ませておくのが、駐在前の英語準備でいちばん費用対効果の高いやり方です

ステップ4:多国籍の英語に耳を慣らしておく

意外と見落とされるのがこれです。赴任先で毎日聞くのは、教材のきれいなアメリカ英語とはかぎりません。

スーパーの店員、子どもの学校の先生、隣の家族と、話す相手の出身国はバラバラです。渡航前にいろいろな国の講師と話しておくと、現地での「聞き取れないショック」がかなり和らぎます

世界120か国以上の講師が在籍するDMM英会話のようなサービスなら、意識的に講師の国を変えて予約するだけでこの練習になります。数回でいいので、あえて聞き慣れない発音の講師を選んでみてください。

ステップ5:渡航後も続く仕組みを日本にいるうちに作る

最後のステップは、渡航してからのことです。引っ越し直後は生活の立ち上げで手一杯になり、学習はほぼ確実に止まります。

だからこそ、時差があっても続けられる形を日本にいるうちに決めておくことが大事です。予約なしで24時間いつでも受けられるネイティブキャンプ公式サイトのようなサービスは、生活リズムが読めない渡航直後でも途切れにくいのが利点です。

「渡航したら現地で何とかする」ではなく、渡航前に続け方まで決めておく。これができている人だけが、駐在中に英語を伸ばして帰ってきます。

駐在妻が英語でつまずく3つのパターンと回避策

駐在妻が英語学習でつまずくパターンを講師と確認するイメージ

準備の順番が分かっても、途中で止まってしまう人がいます。その理由は性格ではなく、たいてい次の3パターンのどれかです。

先に知っておけば避けられるものばかりなので、心当たりがないか確認してみてください。

つまずき1:TOEICなど点数の勉強に逃げてしまう

いちばん多いのがこれです。何をすればいいか分からないとき、人は答えのある勉強に流れます。

ただ、駐在生活で必要なのは点数ではなく、その場で言葉を出す力です。スコアを上げても、スーパーで返品ができるようにはなりません

回避策はシンプルで、学習時間の半分以上を「声に出す練習」に割り当てることです。読む・解く時間は、余った分でかまいません。

つまずき2:渡航準備が忙しくて学習が止まる

引っ越し、ビザ、子どもの手続きと、渡航前の数か月は想像以上に忙しくなります。ここで学習が完全に止まり、そのまま渡航してしまう人は本当に多いです。

対策は、忙しい時期の最低ラインをあらかじめ下げておくことです。「今週は5分の音読だけ」と決めておけば、ゼロにはなりません。

出典・根拠:ラザルス&フォークマン「ストレスとコーピングの理論(1984)」— 状況を変えられないときは、対処の目標そのものを現実的な水準に置き直すことがストレス低減に有効だとする考え方。

つまずき3:現地に行けば自然に話せると思っている

これがいちばん怖い勘違いです。現地に住むだけで話せるようになるなら、駐在妻の英語の悩みはここまで多くありません。

実際には、日本人同士のつきあいが中心になり、英語を使う場面が1日に数分ということも珍しくありません。環境は勝手に英語を教えてくれないと考えて準備したほうが安全です。

ハヤマ

「行けば何とかなる」で渡航した人ほど、半年後に落ち込んで相談に来る印象があります。逆に、日本で少しでも話した経験がある人は立ち上がりが早いです。

駐在妻の渡航前チェックリスト|英語で最低限そろえておくこと

駐在妻が渡航前に英語の準備をチェックリストで確認するイメージ

ここまでの内容を、渡航前に確認できる形にまとめました。全部そろっていなくても大丈夫なので、埋まっていない項目から手を付けてください。

目安として、上の3つが終わっていれば渡航直後の生活はかなり楽になります

  1. 生活場面で使う単語・フレーズを100個書き出した
  2. 英語で人と話す練習を10回以上経験した
  3. 手続き・買い物の場面をロールプレイで一度試した
  4. 3か国以上の講師の英語を聞いた
  5. 渡航後に続ける学習の形を決めてある

2番と3番がまだの人は、まず無料体験から始めるのがいちばん早いです。回数無制限で数をこなせるネイティブキャンプのようなサービスなら、渡航までの短い期間に集中して場数を踏めます。

駐在妻の英語についてよくある質問

駐在妻の英語に関するよくある質問をノートにまとめるイメージ

最後に、帯同が決まった人からよく聞かれる質問に答えておきます。どれも渡航前に迷いやすいポイントです。

英語が全く話せなくても駐在生活は成り立ちますか?

成り立ちます。翻訳アプリと身振り、そして日本人コミュニティの助けで、生活そのものは回ります。

ただし、行動範囲とつきあう相手はかなり狭くなります。「生活できるか」ではなく「どんな数年にしたいか」で考えるのがおすすめです

渡航まで3か月しかありません。何を優先すべきですか?

ステップ1〜3に絞ってください。生活場面の語彙、人と話す経験、手続きのロールプレイの3つです。

文法のやり直しや発音矯正は、渡航後でも十分間に合います。短期決戦なら「困る場面から逆算する」以外に近道はありません

現地の語学学校に通えば十分ではないですか?

語学学校はとても有効です。ただ、入学のクラス分けや申し込み自体が英語で行われることが多く、最初のハードルがあります。

渡航前に少しでも話す経験があれば、そのハードルを越えやすくなります。日本での準備と現地の学校は、どちらか一方ではなく順番の関係です

同じ「生活の合間に英語をやり直す」テーマとして、こちらの記事も参考になります。

主婦の英語やり直しは何から始める?家事の合間でも続く5ステップと挫折しないコツ

育休中の英語やり直しは何からやる?細切れ時間で復職までに手応えをつかむ5ステップ

まとめ|駐在妻の英語は「話せる」より「困らない」から始める

駐在妻で英語が話せないのは、準備不足でも能力不足でもありません。単に、必要になるタイミングが急に来ただけです。

やることを絞れば、渡航までの数か月でも十分に手応えは作れます。今日から始められる形にもう一度まとめておきます。

  • 不安を「手続き・人間関係・家族」の3つに分ける
  • 生活で使う100語に絞って覚える
  • 人に話しかけられる状況に10回慣れる
  • 手続きの場面をロールプレイで先取りする
  • 渡航後も続く形を日本にいるうちに決める

完璧な英語で渡航する駐在妻は、ほとんどいません。大事なのは、困ったときに口を開ける自分を作っておくことです

ハヤマ

まずは今日、生活場面を紙に10個書き出すところからで大丈夫です。そこから必要な英語は自然に見えてきます。

この記事を書いた人:佐藤みなと(英会話コンパス編集長)
30歳まで英語ゼロの元・国内営業で、オンライン英会話でやり直して10社以上の無料体験を経験しました。英語が話せないまま海外に出る不安と、その乗り越え方を発信しています。

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