「ブログはやめとけ」と言われる7つの理由|やめたほうがいい人と始めていい人の分かれ目

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

ブログを始めようと調べるほど「やめとけ」という言葉に当たって、手が止まっていませんか?

  • 検索すると「ブログはオワコン」「今さら遅い」ばかり出てくる
  • 個人ブログは大手サイトに勝てないと何度も書かれている
  • サーバー代を払って何も残らなかったら、と思うと申し込めない
  • 始めるべきか諦めるべきか、判断する材料が見つからない

先に結論を書きます。「ブログはやめとけ」という忠告は、半分は当たっていて、半分は根拠が古いままです

当たっているのは「思ったより時間がかかる」「大半の人は稼げていない」という期待値の話です。ここは統計が正面から裏づけています。

一方で、いちばんよく使われる「個人は大手に勝てないから無駄だ」という論拠は、Googleが2024年から進めている検索の仕様変更と食い違っています。

この記事では、「やめとけ」と言われる7つの理由をひとつずつ検証し、公式の統計とGoogleの一次情報にあたって、どこまでが事実でどこからが言い過ぎなのかを切り分けます。

この記事で分かること

  • 「ブログはやめとけ」と言われる7つの理由と、その真偽
  • 公式調査で分かっているブログ・アフィリエイトの収入分布
  • 「個人は大手に勝てない」が今も正しいとは限らない理由(Google一次情報)
  • 2026年8月28日に更新されたGoogleのサイト評判ポリシーの中身
  • 正直に伝えておくべき4つのデメリット
  • 始めた場合に実際にかかる費用(2026年9月時点の公式料金)
  • 本当にやめたほうがいい人と、始めていい人の分かれ目
  • 始めるなら最初にやるべき4つのこと

筆者も複数のWordPressサイトを運営していますが、始める前に迷っていた時期にいちばん欲しかったのは、励ましでも脅しでもなく「数字と一次情報」でした。費用の実額を手元で確かめながら読み進めたい方は、エックスサーバー公式を別タブで開いておくと比べやすくなります。

目次

結論|「ブログ やめとけ」は半分正しく、半分は言い過ぎ

「やめとけ」という忠告は、ひとつの主張のように見えて、実際には性質のまったく違う2種類の話が混ざっています。ここを分けないまま受け取ると、判断を誤ります。

ノートパソコンと手帳とスマートフォンが並んだ作業机

当たっているのは「期待値」の話

収益が出るまで半年から1年かかる、大半の人は月1,000円も稼げていない、時給に直すと割に合わない。この種の指摘は、後述する公式調査の数字とほぼ一致します。

つまり「短期間でまとまった副収入になる」という期待でブログを始めるなら、やめとけという忠告は正しいことになります。

「やめとけ」の大半は、ブログそのものの否定ではなく、期待値の設定に対する警告です

言い過ぎなのは「個人は大手に勝てない」の部分

もうひとつよく使われるのが、検索の上位が企業サイトに埋め尽くされたから個人に出番はない、という論拠です。

これは体感としては正しいのですが、Googleが公表している方針とは方向が逆です。Googleは2024年以降、大手サイトの評判を借りて上位に出す手法を名指しで規制し、2026年8月にも運用を更新しています。

詳しくは後半で一次情報を引きますが、少なくとも「ドメインが強ければ何を出しても上位」という前提は、Google自身が崩しにいっている最中です。

判断を分けるのは才能ではなく前提条件

向き不向きの話にすると精神論になりますが、実際に分かれ目になるのは、もっと事務的な3点です。

投下できる時間、書ける題材を持っているか、そして何ヶ月で撤退するかを先に決めているか。この3つが揃っていれば、少なくとも「やってみて無駄になった」という終わり方は避けられます。

記事の後半で、この3点を判断できる形に落とし込みます。

「ブログはやめとけ」と言われる7つの理由を検証する

検索結果や知恵袋で繰り返し挙がる理由を7つに整理し、ひとつずつ「事実か、言い過ぎか」を判定します。感情的に否定も肯定もせず、根拠のあるものは素直に認めます。

理由1|収益が出るまでの時間が長すぎる

これは事実です。記事を公開してから検索に安定して出るまでには時間がかかり、書いた翌日に成果が出ることはまずありません。

Googleの公式ヘルプでも、新しいページがインデックスに登録されるまでの目安は1日から数週間とされており、順位が落ち着くのはさらにその先です。

アルバイトのように働いた分だけ即金が入る仕組みではないため、目先の生活費を補いたい人には向きません。ここは正直に、やめとけ側の主張が正しいと言えます。

理由2|そもそも稼げていない人が半数以上いる

これも事実です。一般社団法人日本アフィリエイト協議会(JAO)の「アフィリエイト市場調査2025」(2025年12月1日〜4日実施、有効回答1,000名)では、月1,000円未満が52.5%と報告されています。

半数以上が、サーバー代すら回収できていない水準にいるということです。この数字を見ずに「やればできる」と言うのは不誠実だと思います。

ブログは「やれば稼げる」ではなく「多くの人が稼げないまま終わる」が既定値です

理由3|個人ブログは大手サイトに勝てない

これは半分事実で、半分は言い過ぎです。実際に、金融や医療のような分野は企業サイトで埋まっており、個人が正面から入る余地はほとんどありません。

一方で、体験そのものが答えになる検索では、いまも知恵袋やnote、個人ブログが上位に並びます。この記事のキーワードである「ブログ やめとけ」自体、2026年9月時点で検索したところ、1ページ目の多くを個人ブログとnote、知恵袋が占めていました。

つまり負けるのはジャンル選びの問題であって、個人であること自体が敗因ではありません。この論点はこの記事の中心なので、専用の章でGoogleの一次情報にあたりながら詳しく扱います。

理由4|検索アルゴリズムの変動で一晩で飛ぶ

これは事実です。Googleはコアアップデートを年に複数回実施しており、そのたびに順位が大きく入れ替わります。

積み上げた記事の流入が数日で半減することは実際に起こり得ますし、それを完全に防ぐ方法は存在しません。

ただしこれは、検索に依存するビジネス全体に等しくかかるリスクで、企業サイトも同じ条件下にあります。個人だけが受ける不利ではありません。

理由5|生成AIとAI検索で読者が来なくなる

これは現在進行形の話で、まだ結論を出せません。検索結果の上部にAIによる回答が表示されると、その質問だけで完結してしまい、サイトまで来ない読者が増えます。

実際、一般的な用語の意味や手順のような「答えが一つに決まる検索」は、個人ブログにとって年々取りにくくなっています。

逆に言えば、答えが一つに決まらない検索、つまり判断や体験を求める検索は残ります。AIが要約しにくい領域に寄せる、という対応が必要になったという意味では、正しい警告です。

理由6|やることが多すぎて挫折する

これも事実に近い指摘です。ブログは「文章を書く」だけの作業ではありません。

サーバー契約、ドメイン設定、WordPressのインストール、テーマの設定、キーワード選び、記事の執筆、画像の用意、ASPの審査、リンクの設置と、始めるまでに触る項目が多すぎます。

とくに設定段階でつまずくと、1記事も書かないまま止まります。挫折の多くは文章力ではなく、この初期作業の量が原因です。

理由7|時給に直すと最低賃金を下回る

序盤に限れば、これは事実です。1記事に5時間かけて収益がゼロなら、時給は当然ゼロになります。

ただしブログの収益は書いた時間ではなく、公開済みの記事が生む累積で決まります。半年前に書いた記事が今月も収益を出すという構造なので、時給で測る指標そのものが合っていません。

その代わり、累積がゼロのまま終わる可能性も同じ構造から生まれます。時給で測れないということは、保証もないということです。

データで見る|ブログの収益は実際どのくらいか

感覚ではなく数字で見ておきます。ここを直視しないまま始めると、半年後に「話が違う」となって止まるからです。以下はいずれも公表されている調査結果です。

手帳とスマートフォンとペンを置いた木目の机

半数以上が月1,000円未満という現実

JAOの「アフィリエイト市場調査2025」における収入分布は次のとおりです。比較のため、同協議会が2023年に実施した調査の数値も並べます。

区分 2025年調査 2023年調査
月1,000円未満 52.5% 66.2%
月3万円以上 12.4% 9.4%
有効回答数 1,000名
調査時期 2025年12月1日〜4日

月1,000円未満が半数を超えるという結果は、レンタルサーバー代が月1,000円前後であることを考えると、回答者の半分以上が固定費を回収できていないことを意味します。

「ブログで稼げる」という言葉を見たときは、まずこの分布を思い出したほうが安全です。

それでも月3万円以上の層は増え続けている

同じ調査で見落とされがちなのが、月3万円以上の割合が2023年の9.4%から12.4%へ増えている点です。JAOはこの割合が12年間で5倍以上に拡大したとしています。

全体が沈んでいるのではなく、稼げない層と稼げる層の差が開いている、という読み方のほうが実態に近いと考えられます。

この調査は、時間と労力をかけて運営・管理しているサイト運営者ほど高い収入を得られる傾向がある、とも整理しています。

市場は伸びているが、伸び方は鈍っている

市場規模の側も確認します。矢野経済研究所の調査では、国内アフィリエイト市場規模は2025年度に前年度比105.0%の4,598億円と見込まれています。

前年の2024年度は前年度比106.5%の4,379億円だったため、金額は伸びているものの、伸び率は落ちています。広告主の予算縮小や広告単価の下落が要因として挙げられています。

市場が消えるわけではないが、以前ほど追い風でもない。これが2026年時点の正直な位置づけです。

「個人は大手に勝てない」が今も正しいとは限らない理由

ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。「やめとけ」の根拠として最も多く使われるこの主張は、Googleが公開している一次情報と突き合わせると、そのままでは成り立ちません。

以下はすべてGoogle検索セントラルの公式ドキュメントとブログの記載にもとづいています。

Googleは2024年に「サイトの評判の不正使用」を禁止した

大手メディアのドメイン配下に、外部の業者が作ったアフィリエイトページを置いて上位表示させる手法があります。読者からは大手サイトの記事に見えますが、中身は第三者のものです。

Googleは2024年、これを「サイトの評判の不正使用」としてスパムポリシーに明記しました。ポリシーでは、ホストサイトのランキングシグナルを利用する目的でサードパーティのページを公開する行為が対象と定義されています。

個人が体感していた「大手が何を出しても上位に来る」現象の一部は、まさにこの手法によるものでした。

2024年11月の更新で「関与の度合いは関係ない」と明記された

当初は、大手サイト側がどれだけ編集に関わっていれば違反にならないのか、という論点が残っていました。

Googleは2024年11月19日の更新で、ホワイトラベルサービスとの協業やライセンス契約など多くのケースを審査した結果として、ファーストパーティの関与やコンテンツの監視の有無にかかわらず、そのサイトのランキングシグナルを利用する目的でサードパーティのコンテンツを使うことは違反にあたる、とポリシーの文言を明確にしました

誤解されやすいのですが、これはサードパーティの記事を載せること自体を禁じたものではありません。Googleは同じ更新のよくある質問で、サードパーティのコンテンツを使用しているというだけでは違反にならず、ランキングを不正に操作する目的で公開されている場合にのみ違反になると説明しています。

同じ更新の中でGoogleは、サイトの一部セクションがメインコンテンツとかけ離れている場合にそれを独立したサイトとして扱う仕組みにも触れ、これにより公平な競争環境が確保され、メインサイトの評価だけを理由にサブセクションの順位が上がることがなくなる、と説明しています。

「ドメインが強ければ配下は全部強い」という前提を、Google自身が否定しにいっている記述です。

2026年8月28日の更新で、EEA内だけ適用が緩和された

このポリシーは現在も動いています。Googleは2026年8月28日、「サイトの評判に関するポリシーの更新」を公開しました。

内容は、欧州委員会との協議を経て欧州経済領域(EEA)内での適用方法を調整するというもので、8月30日以降、手動による対策の影響がEEA内のユーザーとEEA外のユーザーで異なる形になると説明されています。

EEA内のユーザーについては、手動による対策の影響は生じないとされています。ただし時間の経過に伴い、サイトの対象部分がサイトの他の部分とは別個にランク付けされるよう、Googleのシステム内で分離される可能性があるとも書かれています。

一方でEEA外のユーザーに対しては、従来どおり手動による対策が対象サイトの該当部分の検索結果に直接影響し、サイトの他の部分には影響しないとされています。日本の読者はEEA外にあたるため、この規制は現在も直接効いている状態です。

つまり今回の更新は規制の強化ではなく、EEA内に限った適用の緩和です。日本の検索結果に関しては、2024年からの運用がそのまま続いていると読むのが正確です。

2026年9月時点でも、大手の看板を借りた第三者ページが日本の検索結果で野放しになっているわけではない、ということです。

アフィリエイト記事そのものは規制対象ではない

ここは誤解が広まりやすい部分なので、はっきり書いておきます。

Googleは2024年11月19日の更新に付されたよくある質問で、このポリシーはアフィリエイトコンテンツを対象にしたものではないと明言し、正しくマークがつけられたアフィリエイトリンクはサイトの評判の不正使用とは見なされないと説明しています。

規制されているのは「他人の評判を借りること」であって、個人が自分のドメインで書くアフィリエイト記事ではありません。

個人に残されているのは「経験」の枠

では個人は何で戦うのか。Googleが公開している「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」では、評価の観点としてエクスペリエンス(経験)、専門性、権威性、信頼性、いわゆるE-E-A-Tが示されています。

自己評価用の質問には、コンテンツが実体験や深い知識、たとえば実際に商品やサービスを使用したり、ある場所を訪れたりした経験にもとづく特別な知識を明確に示しているか、という項目が置かれています。

ただし公平を期すために書いておくと、Googleは同じドキュメントの中で、E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないとも明記しています。経験を書けば順位が上がるという単純な話ではありません。

それでも、評価の観点として名指しされている項目のうち、実際に使った、実際に行った、実際に失敗したという部分だけは、資本力では買えません

「個人は勝てない」ではなく「経験のない領域では個人は勝てない」が正確な言い方です。ジャンル選びの話でしかない、と言い換えることもできます。

それでも正直に伝えておく4つのデメリット

ここまで「やめとけ」の一部は言い過ぎだと書いてきましたが、勧める側として隠さずに書いておくべき欠点もあります。始めてから知ると後悔につながる4点です。

デメリット1|お金は安いが、時間の投資が重い

金銭的な初期費用は月1,000円前後で済みます。しかし時間の負担はまったく安くありません。

調べ物を含めると1記事に3時間から5時間かかることは珍しくなく、それを何十本も積む前提です。平日の可処分時間が1日30分しかない場合、進捗が実感できるまでにかなりの月数が必要になります。

お金より時間のほうが先に枯れる、という点は正直にお伝えしておきます。

デメリット2|1年やって成果ゼロで終わる可能性が普通にある

前章で見た収入分布は、「まだ始めたばかりの人が多いから」だけでは説明できない比率でした。

ジャンル選びを外す、検索されない語ばかり書く、途中で更新が止まる。このどれかが起きると、1年続けても数字が動かないまま終わります。

当ブログでも、期間ごとの停滞についてブログ半年でアクセス0のまま?検索に出ない5つの原因と切り分ける手順ブログ1年で稼げないの記事で扱っていますが、期間が長いこと自体は成果を保証しません。

デメリット3|アルゴリズム変動のリスクは消えない

順位が安定したあとも、コアアップデートで流入が大きく動く可能性は残り続けます。

収益が生活費の一部になってから急落すると、精神的な打撃は小さくありません。ブログ収入を固定収入のように扱わない、という前提が必要です。

対策としては、検索以外の導線を細くても持っておくことと、単一ジャンルに全記事を集中させすぎないことが挙げられます。

デメリット4|やめてもサーバー契約はすぐには消えない

見落とされやすいのがここです。多くのレンタルサーバーは長期契約ほど月額が安くなる仕組みで、36ヶ月契約は3年分を先に支払う形になります。

3ヶ月でやめたくなっても、支払い済みの期間は基本的に戻りません。安さにつられて長期契約すると、撤退コストが上がります

最初の1本目は12ヶ月契約までにとどめる、という選び方のほうが、やめとけと言われて迷っている段階の人には合っています。

ブログにかかるお金は実際いくらか

判断材料として、実際の金額を確認します。以下は個人ブログでよく比較される2社の、2026年9月時点の公式サイト表示にもとづく税込月額です。

注意点として、表の金額にはキャンペーン適用中の価格が含まれます。エックスサーバーは執筆時点で最大30%オフを実施しており、公式表示では2026年8月4日17:00から9月7日17:00までとされています。期間終了後は通常料金に戻るため、下の表には通常料金も併記します。

開いたノートとコーヒーカップを置いた机
項目 エックスサーバー(スタンダード) ConoHa WING(ベーシック)
3ヶ月契約 1,320円(通常料金) 1,331円
6ヶ月契約 1,210円(通常料金) 1,210円
12ヶ月契約 990円(キャンペーン価格/通常1,100円) 970円
24ヶ月契約 836円(キャンペーン価格/通常1,045円) 844円
36ヶ月契約 693円(キャンペーン価格/通常990円) 659円
初期費用 0円 無料
独自ドメイン永久無料 12ヶ月以上で1つ、24ヶ月以上で2つ 最大2つ
無料お試し 10日間 なし

月1,000円以下で始められるのは事実

表のとおり、12ヶ月契約ならキャンペーン適用時で月1,000円を切ります。通常料金に戻っても1,100円で、独自ドメインは条件を満たせば無料で付いてくるため、ドメイン代を別途見込む必要もありません。

初期費用はどちらも0円です。「始めるのに大金がいる」という心配は、少なくとも現在の共用レンタルサーバーには当てはまりません。

料金だけを見るとConoHa WINGのほうが12ヶ月と36ヶ月で安く、金額差だけで選ぶならこちらになります。一方でエックスサーバーには10日間の無料お試しがあり、ConoHa WINGにはありません。やめとけと言われて迷っている段階なら、払う前に管理画面を触れる側を選ぶほうが、判断材料としては価値があります

キャンペーンの期間と内容は変更される可能性があるため、申し込み前にエックスサーバー公式で現在の表示を必ず確認してください。

ただし支払いは一括なので、初回の出費はまとまる

月額表示に慣れていると見落としますが、支払いは契約期間分の一括です。

スタンダードの12ヶ月契約ならキャンペーン価格990円×12ヶ月で年11,880円(通常料金なら13,200円)、36ヶ月契約なら693円×36ヶ月で24,948円が最初に出ていきます。月額だけを見て申し込むと、決済画面の金額に驚くことになります。

固定費の考え方についてはブログの維持費は高い?の記事でも整理しています。

有料テーマを足すと初年度はいくらか

デザインを整えるために有料のWordPressテーマを買う場合、買い切り型の価格帯は1万4,000円台から2万円前後です(2026年9月時点。代表的な製品ではSANGOが14,800円、SWELLが17,600円、JIN:Rが19,800円)。

サーバー12ヶ月分(キャンペーン価格で11,880円)と合わせると、初年度は2万7,000円前後から3万2,000円程度になります。逆に言えば、無料テーマで始めれば初年度は11,880円で足ります。

続くかどうか分からない段階で3万円を投じる必要はありません。テーマは、記事が20本を超えて手応えが出てからでも遅くありません。

本当にやめたほうがいい人と、始めていい人

ここまでの内容を、判断できる形にまとめます。精神論ではなく、条件で分けます。どちらに当てはまるかを確認してください。

本当にやめたほうがいい人

次のいずれかに強く当てはまる場合、ブログは合いません。無理に始めても、費用と時間を失って終わる可能性が高くなります。

  • 3ヶ月以内にまとまった副収入が必要な人
  • 週に確保できる作業時間が合計1時間を切る人
  • 書きたい題材も、経験した分野も思いつかない人
  • 成果が見えない期間が続くと強いストレスになる人
  • 収益ジャンルだけを理由に、興味のない分野を選ぼうとしている人

とくに1つ目は重要です。ブログは即金性がないため、生活費の補填として始めると、成果が出る前に資金と気力が尽きます。

4つ目も見落とされがちです。反応がない状態を数ヶ月耐える必要があるので、成果の可視化がないと続かない人には構造的に向いていません。

始めていい人

逆に、次のような条件が揃っているなら、「やめとけ」を理由に見送る必要はありません。

  • 仕事や趣味で、他人より詳しい分野を持っている
  • 週に3時間程度は安定して確保できる
  • 1年単位で判断するつもりがある
  • 収益がゼロでも残るもの(実績・文章力・自分用の記録)に価値を感じる
  • 月1,000円前後の固定費を、失っても困らない範囲で出せる

1つ目は、前章で触れたE-E-A-Tの「経験」に直結します。他人より詳しい分野があるということは、資本では買えない材料をすでに持っているということです。

4つ目も実務的に重要で、収益以外の副産物に価値を認められる人は、成果が出ない期間を「損失」と感じにくいため続きます。

判断がつかないときの分け方

どちらとも言えない場合は、書けそうな題材を10個、実際に紙に書き出してみてください。

10個書けるなら始めていい段階です。3個で止まる場合は、記事数が二桁に乗るあたりで書く材料が尽きやすくなります。

これは統計にもとづく基準ではなく、書き続けられるかどうかを事前に測るための簡易的な目安です。ただし、題材が出てこない状態のまま契約だけ先に済ませるより、はるかに安全な順番ではあります。

やめるか続けるかで迷っている段階の整理はブログが稼げないときやめるか続けるかでも扱っています。

「やめとけ」と言われても始めるなら、最初にやる4つのこと

始めると決めた場合、最初の判断を間違えると挫折率が跳ね上がります。順番に、ひとつずつ片づけてください。

手順1|ジャンルを「経験がある領域」に絞る

最初にやるのは記事執筆ではなく、書く分野を決めることです。ここで単価の高さだけを理由にジャンルを選ぶと、書く材料が尽きて行き詰まりやすくなります。

基準は単純で、自分が実際にお金や時間を使った領域かどうかです。使ったことのある道具、通ったことのある場所、経験した手続き。これらは前章で見た、Googleが評価の観点として示している「経験」にあたります。

避けるべき分野についてはブログで稼げないジャンル7選にまとめています。

手順2|サーバーとドメインを一度で片づける

次にレンタルサーバーを契約します。ここを何日も比較していると、それだけで熱が冷めるので、当日中に決めてしまうことをおすすめします。

現在はどのサーバーもWordPressを自動で導入する機能を持っており、独自ドメインの取得と設定まで申し込みの流れの中で完了します。ドメインは条件を満たせば無料で付いてきます。

初回は12ヶ月契約までにとどめるのが無難です。無料お試し期間を使って管理画面を先に触っておきたい場合は、10日間の無料お試しがあるエックスサーバー公式から確認するのが早いです。

手順3|最初の10記事は「検索」ではなく「経験」で書く

立ち上げ直後にキーワードツールを買い揃える必要はありません。開設したばかりのサイトは、どのみち強い語では上位に出ないからです。

最初の10本は、自分がやったこと、迷ったこと、失敗したことをそのまま書きます。書く習慣と、記事の型を身につけるのが目的です。

検索を意識した記事作りは、10本書いて手が慣れてから切り替えれば間に合います。

手順4|撤退ラインを先に決めておく

最後に、やめる条件を先に紙に書いておきます。これをやっておくと、途中で迷わなくなります。

たとえば「6ヶ月で30記事書いて、検索からの表示回数が伸びていなければジャンルを変える」のように、期間と本数と指標を具体的に決めます。感情ではなく数字で判断できるようにするのが目的です。

指標はSearch Consoleで確認します。左メニューの「検索結果」を開き、期間を過去3ヶ月に切り替えて、表示回数のグラフが右肩上がりかどうかだけを見ます。クリック数はこの段階では動かないので、判断材料にしません。

同じ画面の「クエリ」タブで平均掲載順位が30位前後まで来ている語が出ていれば、方向は合っています。表示回数がほぼ横ばいのまま数ヶ月動かない場合は、記事を足すより狙う語を変えるほうが先です。

撤退ラインを決めていない人ほど、成果が出ないまま惰性で続けて、結局やめます

よくある質問

「ブログはやめとけ」と調べている段階で出やすい疑問を、5つにまとめました。いずれもこの記事で扱った根拠にもとづいて回答します。

今から始めるのはもう遅いですか?

分野によります。用語の意味や手順のように答えが一つに決まる検索は、企業サイトとAIによる回答に押されて年々厳しくなっています。

一方で、判断や体験を求める検索は個人が上位に残っています。遅いかどうかではなく、どの検索を狙うかの問題です。

無料ブログではだめですか?

試すだけなら無料ブログでも問題ありません。ただし広告の掲載に制限があるサービスが多く、収益化を前提にするなら早い段階で独自ドメインに移す必要が出ます。

移行時にはURLが変わるため、蓄積した評価を引き継げないことがあります。収益を目的にするなら、最初からWordPressで始めたほうが手戻りは少なくなります。

何ヶ月で結果が出なければやめるべきですか?

一律の正解はありませんが、判断材料が揃うのは記事数が30本を超えたあたりです。本数が少ないうちは、単に検索に評価される材料が足りていないだけの可能性があります。

期間よりも、Search Consoleの表示回数が増えているかどうかで見るほうが正確です。表示回数が伸びていれば方向は合っています。

AIに記事を書かせれば早く稼げますか?

量産だけを目的にした使い方では、うまくいかない例のほうが多く報告されています。前述のとおりGoogleが評価対象に挙げているのは実体験にもとづく知識であり、そこはAIが代わりに持てない部分です。

下調べや構成の整理に使うのは有効ですが、経験の部分まで任せると差別化の材料が消えます。詳しくはAIブログが稼げない7つの理由で扱っています。

大手メディアが上位を独占しているのに個人が入れるのですか?

分野によります。ただし記事本文で見たとおり、Googleは2024年からホストサイトの評判を借りた第三者ページを規制対象とし、2026年8月28日の更新でも運用を継続しています。

また、サイトの一部セクションを独立したサイトとして扱う仕組みについても公式に説明されています。ドメインの強さだけで上位が決まるという前提は、少なくともGoogleの公表内容とは一致しません。

まとめ|「やめとけ」の中身を分ければ、判断はできる

最後に、この記事の要点を整理します。

  • 「やめとけ」は期待値への警告としては正しく、統計とも一致する
  • JAO調査2025では月1,000円未満が52.5%、月3万円以上は12.4%
  • 矢野経済研究所によると2025年度の市場規模は4,598億円だが伸び率は鈍化
  • 「個人は大手に勝てない」はGoogleの公表方針とは食い違っている
  • Googleは2024年から他サイトの評判を借りる手法を規制し、2026年8月28日にも更新した
  • 個人に残る武器は実体験、つまりE-E-A-Tの「経験」の部分
  • やめたほうがいいのは即金が必要な人・時間が取れない人・題材がない人
  • 始めるなら経験のある分野に絞り、撤退ラインを先に決めておく

「やめとけ」を丸ごと信じる必要も、丸ごと無視する必要もありません。期待値の話と競争環境の話を分ければ、自分がどちらに当てはまるかは判断できます。

その上で始めると決めたなら、最初の一歩はサーバーの契約だけです。12ヶ月契約なら月1,000円を切り、初期費用は0円、独自ドメインも条件を満たせば無料で付きます。

現在の料金とキャンペーンの適用条件は変わるため、申し込み前にエックスサーバー公式で最新の表示を確認してください。

なお本記事の料金・キャンペーン・調査数値はいずれも2026年9月時点の公表内容にもとづくもので、今後変更される可能性があります。

URLつけてくれたら引用フリーです。
  • URLをコピーしました!
目次